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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻13号

1984年12月発行

文献概要

境界領域 転科のタイミング

腹部大動脈瘤

著者: 安田慶秀1 田辺達三1

所属機関: 1北海道大学医学部・第2外科

ページ範囲:P.2728 - P.2733

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 高齢化社会の進展,生活様式の欧米化とともに,本邦においても動脈硬化に起因する疾患が増加しており,日常診療上腹部大動脈瘤をみる機会も多くなってきている.
 腹部大動脈瘤は動脈瘤の中で最も多く,放置すれば次第に拡大伸展をきたし,ついには破裂出血で死亡する予後不良な疾患であり,外科療法のみが本症に対する唯一根本的な治療法である.1951年Dubostら1)は動脈硬化による腹部大動脈瘤に対し,瘤の切除とグラフトによる置換術を行うことにはじめて成功したが,今日ではこれが本症に対する基本術式となっており,本邦においても広く行われている.本論文では腹部大動脈瘤の現況を述べ,積極的な外科療法の必要性について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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