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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻2号

1984年02月発行

文献概要

今月の主題 中枢神経系の感染症 スローウイルス感染症

Creutzfeldt-Jakob病

著者: 赤井淳一郎1

所属機関: 1国立療養所久里浜病院・神経内科

ページ範囲:P.270 - P.272

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 C-J病と略されるこの疾患は1920年のCreutzfeldtの1例,1921〜25年のJakobの5例に始まる.病因としてこれまで中毒,代謝,循環障害などが考えられてきたが,現在では非通常ウィスルunconventional virusによる感染として捉えられている.しかしそのagentの本態は完全に解明されておらず,未解決のものが多く残されている.
 この疾病の感染実験の結果をみると,スローウイルス感染といえるものは,C-Jの病のうち,亜急性海綿状脳症の形をとるものだけで,これが予防を含めて診断的に重要である.原著の6例は単一的なものでなく,今日ではほかの疾患と思われるもの(ことにCreutzfeldtの例)もあり,亜急性海綿状脳症と推定できるものは2例にしかすぎないが1),C-J病という呼び方は普遍的に用いられているので,ここでもそれに従っておく.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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