文献詳細
今月の主題 中枢神経系の感染症
先天性中枢神経感染症
文献概要
何か先天性感染を疑わせる症状が新生児に認められたとき(表1),われわれは慎重に病因の検討を加えなければならないが,その特徴的な病状の存在は,しばしば特異的な病原による先天感染をかなり確実に推定することができる.
たとえば低出生体重児で肝脾腫大を伴い,白内障があれば,サイトメガロウイルス(CMV)の感染より先天性風疹が疑われる.しかしもちろん確診には各種の室験室内診断法が要求されよう(表2).先天性風疹,サイトメガロ封入体症,単純ヘルペス感染症,コクサッキーB型感染症や先天性トキソプラズマ症は,すべて新生児敗血症と病像が類似する(表3).そのため表1に記載してある病像をもつ新生児には,すべて診断が確定するまで抗生剤投与を行っておくべきであろう.
たとえば低出生体重児で肝脾腫大を伴い,白内障があれば,サイトメガロウイルス(CMV)の感染より先天性風疹が疑われる.しかしもちろん確診には各種の室験室内診断法が要求されよう(表2).先天性風疹,サイトメガロ封入体症,単純ヘルペス感染症,コクサッキーB型感染症や先天性トキソプラズマ症は,すべて新生児敗血症と病像が類似する(表3).そのため表1に記載してある病像をもつ新生児には,すべて診断が確定するまで抗生剤投与を行っておくべきであろう.
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