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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻2号

1984年02月発行

文献概要

Current topics

モノアミン性神経伝達と医薬品—神経伝達物質の臨床的意義

著者: 融道男1

所属機関: 1国立武蔵療養所神経センター・疾病研究第3部

ページ範囲:P.331 - P.341

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 神経伝達物質の存在が確認されたのは,1921年にO. Loewiが,カエルの迷走神経を刺激して心筋の収縮抑制を起こした時の灌流液を別の心臓の灌流液中に加えて,その心臓に迷走神経刺激時と同じ抑制を生じさせた実験による.彼はこれを迷走神経物質(Vagusstoff)と名づけ,5年後この物質がアセチルコリンであることを同定した.
 神経伝達物質の生体に対する作用が明らかになるにつれ,これをまねる物質(mimetics)を疾病の治療に応用しようとする動きがみられるようになった.とくに最近では,神経伝達物質の受容体についての知識が飛躍的に増え,その結果,論理的に医薬品を創製する試みさえなされるようになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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