文献詳細
文献概要
講座 図解病態のしくみ びまん性肺疾患・2
VV曲線—各種気道病変のVV曲線
著者: 堀江孝至1
所属機関: 1日本大学医学部・第1内科
ページ範囲:P.353 - P.360
文献購入ページに移動 すでに前回述べたように,スパイログラムとVV曲線は指標のとらえ方は異なるが,検査そのものはまったく同じように行われる.したがって,スパイログラムでみられる異常はVV曲線上にもあらわれてくるし,VV曲線でみられる異常は当然スパイログラムの上にもあらわれているわけである.しかし,同じデータをとり扱いながらも,気道病変によってあらわれる異常はスパイログラムの曲線上よりもVV曲線の形態によりとらえやすい形であらわれてくるという点が,VV曲線の大きな利点といえよう.
スパイログラムでは1秒率やMMF,VV曲線ではpeak flow,V50,V25,V50/V25などが異常の判定に使われている.しかし,VV曲線の成績をこれらの数値だけで判定してしまっては,その意義が半減してしまう.
スパイログラムでは1秒率やMMF,VV曲線ではpeak flow,V50,V25,V50/V25などが異常の判定に使われている.しかし,VV曲線の成績をこれらの数値だけで判定してしまっては,その意義が半減してしまう.
掲載誌情報