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今月の主題 腎疾患—早期診断から管理まで 腎不全
急性腎不全—病因と早期診断
著者: 杉野信博1 佐藤博司1
所属機関: 1東京女子医科大学・第4内科
ページ範囲:P.434 - P.436
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急性腎不全(ARF)の病因として最も多いものは腎前性であるが,近年腎毒性薬剤(とくに抗生剤,抗腫瘍剤など)による腎障害が増加して来た.表1はいずれの成書にも書かれている病因による腎前性,腎性,腎後性の分類と,それぞれの項の代表的なものを挙げた1).腎毒性の強い抗生剤としてはaminoglycoside(gentamycin,kanamycin,streptomycinなど),cephalosporine系が挙げられ,ことに腎疾患が既にある場合,幼弱児・高齢者,全身状態の不良な患者などには十分注意して使用すべきである.
急性腎不全(ARF)の病因として最も多いものは腎前性であるが,近年腎毒性薬剤(とくに抗生剤,抗腫瘍剤など)による腎障害が増加して来た.表1はいずれの成書にも書かれている病因による腎前性,腎性,腎後性の分類と,それぞれの項の代表的なものを挙げた1).腎毒性の強い抗生剤としてはaminoglycoside(gentamycin,kanamycin,streptomycinなど),cephalosporine系が挙げられ,ことに腎疾患が既にある場合,幼弱児・高齢者,全身状態の不良な患者などには十分注意して使用すべきである.
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