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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻3号

1984年03月発行

文献概要

今月の主題 腎疾患—早期診断から管理まで 腎不全

腎不全と薬物

著者: 折田義正1 岡田倫之1 阿部裕1

所属機関: 1大阪大学・第1内科

ページ範囲:P.448 - P.451

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 腎不全時には感染症,高血圧,心障害,貧血,骨障害等を合併することが多く,これらに対して種々の薬物の投与が必要となる.腎は多くの薬物の主要な排泄経路であるため,体内へ薬物が蓄積する傾向にある.そのため腎不全時には副作用の出現しないよう,最適制御の一つとしての最適投薬法を確立する必要がある.最近,腎不全時には薬物の排泄障害だけでなく,吸収,分布,代謝などの障害,生体側の感受性の変化なども明らかとなって来た.本稿では,まず腎不全時の薬動力学的変化,および生体の変化について述べ,次いで腎不全時の薬物投与の実際について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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