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文献概要
今月の主題 腎疾患—早期診断から管理まで 質疑応答
膠原病腎障害のステロイド療法—用量,増減の目安
著者: 長沢俊彦1
所属機関: 1杏林大学・第1内科
ページ範囲:P.463 - P.463
文献購入ページに移動ループス腎炎
ループス腎炎のステロイド療法は,表に示す3つのパラメーターを参考にして,初期用量とその後の増減を決定する,これらの3つの異常すべてを備えている例には,プレドニソロン(PSL)40〜60mg/日で治療を開始するか,まずパルス療法を行なってその後療法としてPSL経口投与を行ってもよい.この初期大量投与期間は2カ月が限度と考える.
2カ月の時点で,これらの所見,とくに腎症候が改善してきていれば,2週間に5mgずつ減量する.2カ月の時点で,腎症候は改善しても免疫所見の改善のみられない例に対して,さらに初期投与量の継続や投与量を増やすことは,合併症の頻度を増す危険性があるので好ましくない.むしろ,免疫抑制薬の併用か,血清γ-globulinや血清IC量の高い例では血漿交換など,他の免疫抑制療法を加えるほうがよい.
ループス腎炎のステロイド療法は,表に示す3つのパラメーターを参考にして,初期用量とその後の増減を決定する,これらの3つの異常すべてを備えている例には,プレドニソロン(PSL)40〜60mg/日で治療を開始するか,まずパルス療法を行なってその後療法としてPSL経口投与を行ってもよい.この初期大量投与期間は2カ月が限度と考える.
2カ月の時点で,これらの所見,とくに腎症候が改善してきていれば,2週間に5mgずつ減量する.2カ月の時点で,腎症候は改善しても免疫所見の改善のみられない例に対して,さらに初期投与量の継続や投与量を増やすことは,合併症の頻度を増す危険性があるので好ましくない.むしろ,免疫抑制薬の併用か,血清γ-globulinや血清IC量の高い例では血漿交換など,他の免疫抑制療法を加えるほうがよい.
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