icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina21巻3号

1984年03月発行

今月の主題 腎疾患—早期診断から管理まで

質疑応答

腎機能を保護するための術前術後の注意

著者: 落合武徳1

所属機関: 1千葉大学医学部・第2外科

ページ範囲:P.472 - P.472

文献概要

手術前の注意
 手術前に腎機能検査を行って患者の腎機能を正確に把握し,時にかくれた腎機能障害をあきらかにしておくことは手術を安全に行うためのみならず,腎を保護する観点からも重要である.腎機能障害がある場合は手術術式の選択と限界,補液,抗生物質の選択に注意を払うことによって腎不全の発生を防止できる.術前にcheckすべき項目は一日尿量,尿比重,尿沈渣,尿蛋白,血清クレアチニン値,クレアチニン・クリアランス,PSP,血清電解質,血液ガス,acid base balanceなどである.
 術前にあらかじめ脱水状態を補正し,腎血流量を増しておくことは,来るべき手術侵襲に対して腎を保護するうえで重要である.このために1日尿量を1000ml以上に保つように必要なら補液を行う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら