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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻3号

1984年03月発行

文献概要

臨床メモ

肺炎の診断

著者: 北原光夫12

所属機関: 1東京都済生会中央病院・内科 2慶応義塾大学医学部・内科

ページ範囲:P.516 - P.516

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 肺炎の診断は,原因菌による分類(viral,mycoplasmal,bacterial),起こりかたによる分類(communityacquired vs hospital acquired),さらにX線・病理的分類(lobar vs interstitial)などによってなされ,治療の指針を得ることができる.
 肺炎の診断と治療において有意義なポイントの1つは,肺炎が入院中に起きたか,あるいは病院の外で起きたかということである.つまり,院内感染と院外感染では原因菌が異なるからである.院外感染による肺炎の大部分は肺炎球菌とマイコプラズマによってひき起こされるが,他にインフルエンザ菌,ブドウ球菌も忘れてはならない原因菌である.溶血レンサ球菌による肺炎は稀である.グラム陰性桿菌による肺炎は院内感染が大部分であるが,肺炎桿菌(Klebsiella pneumonlae)による院外感染の肺炎があることは念頭におく必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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