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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻3号

1984年03月発行

文献概要

講座 Oncology・3

抗腫瘍剤—Ⅱ.代謝拮抗剤(1)

著者: 北原光夫12

所属機関: 1東京都済生会中央病院・内科 2慶応義塾大学医学郎・内科

ページ範囲:P.525 - P.530

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Cytarabine(Cytosine Arabinoside,Ara-C,Cyloside®
 Ara-Cは,急性骨髄性白血病の治療に重要な進歩をあたえた抗腫瘍剤である.白血病に対して,Ara-Cの開発前まで寛解率が10〜30%程度であったものを,Ara-Cのみで30〜50%の寛解率へと長足の進歩をとげた.Ara-Cは急性骨髄性白血病に効果があるが,慢性骨髄性白血病の急性転化や急性リンパ性白血病には効果が劣ることがわかっている.また,分裂をさかんにしている細胞に効果があることを考慮すると,固形癌の治療にはむいていない抗腫瘍剤である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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