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雑誌目次

雑誌文献

medicina21巻4号

1984年04月発行

雑誌目次

今月の主題 気管支喘息—病態から治療まで

理解のための10題

ページ範囲:P.680 - P.682

発症機序

自律神経支配と気道過敏性

著者: 無江季次

ページ範囲:P.578 - P.582

 気管支喘息の特徴的な病態生理の1つは気道の過敏性であり,この過敏状態は気管支平滑筋を収縮させる物質が過剰であるため(過刺激説hyperstimulation)とも,また平滑筋それ自体の反応性が亢進している(過反応説hyperresponsiveness)とも考えられる.この両説と副交感神経との関係を考えると,喘息患者は微量のアセチルコリンによって発作が起こるので,副交感神経の緊張状態,あるいはコリン受容器の反応性亢進が原因とも考えられ,過反応説の1つといえる.一方,健康者に多量のメサコリンを吸入させると気管支平滑筋の収縮が起こり,喘息患者の気管支平滑筋の周囲にコリンエステラーゼ活性が濃厚に確認できるということは,アセチルコリンなどの収縮物質が多量に産生されるメカニズム,すなわち過刺激説が成り立つ.
 IgEや肥満細胞の研究がさかんになるにつれ,過刺激説がやや優勢の感があるが,この間にもSzentivanyiの"β-blockade theory"とそれにつづくreceptor assayの研究,Nadelらの"irritant receptor説"などは,気道の過敏性のメカニズムに自律神経が密接に関与することを強調している.

喘息と受容体

著者: 佐野靖之

ページ範囲:P.584 - P.587

 気管支喘息の病態については,β機能低下,α機能亢進,副交感神経亢進などの自律神経系の異常の関与や,IgE抗体で知られる主にI型アレルギーの関与,遺伝的アトピー体質の関与,histamine,prostaglandin F2α,leukotriene C4,D4などのchemical mediatorの関与など種々複雑であるが,特徴的病態として気道過敏性の亢進が知られている.最近のmolecular pharmacologyの進歩はめざましく,上記の病態に関与する種々のreceptorが直接測定可能となってきている.また,autoradiographyや直接気道の径を測定することにより,これらのreceptorの作用の局在も判明してきている.
 本稿では,主にreceptorの立場より,これらの病態との関わりについて概説する.

細胞膜リン脂質のメチル化反応

著者: 牧野荘平

ページ範囲:P.588 - P.590

細胞膜リン脂質のメチル化反応
化学伝達物質遊離—β受容体の耐性発現—好中球遊走—フォスフォリパーゼ活性化
 気管支喘息は,過敏性をもった気道に,免疫学的・非免疫学的な種々の刺激が加わり,気道平滑筋攣縮,粘膜浮腫,分泌亢進などが起きて気道閉塞が惹起される.これらの外部の刺激は種々の経路を通り,種々の段階で奏効細胞に作用して症状が出現する.細胞膜は主に蛋白質と脂質で構成され,そのうえに,その細胞に特異的な受容体が存在する.受容体にリガンドが結合すると受容体の近傍の細胞膜になんらかの物理的,化学的変化を生じ,それが引き金となって一連の生化学的反応が導かれ,やがて細胞質側にcyclic AMPなどの二次的メッセンジャーが合成される.このように,リガンドのもたらした情報が細胞膜を通って伝達され,標的細胞特有の作用が出現する.

気管支喘息とケミカル・メディエーター

著者: 北村諭

ページ範囲:P.592 - P.597

 chemical mediatorすなわち化学伝達物質は,pharmacological mediatorともいわれ,生体にアレルギー性,炎症性病変をひき起こすような刺激を与えた場合に,生体の反応の結果として産生・放出されるものである.
 chemical mediatorとしては,ヒスタミン,セロトニンのような活性アミン,SRS-A(slow reacting substance of anaphylaxis),prostaglandins,thromboxane A2,lysolecithinのような脂質,plasmin,kallikreinのようなプロテアーゼ類,bradykininのようなポリペプチドのほかに,ECF-A(eosinophil chemotactic factor of anaphylaxis),NCF(neutrophil chemotactic factor),PAF(platelet activating factor),PGF-A(prostaglandin generating factor of anaphylaxis)などがある.

運動誘発喘息

著者: 堀江孝至 ,   稲沢知二

ページ範囲:P.598 - P.599

 気道過敏性を有する気管支喘息患者の中には,運動時に呼吸困難,喘鳴を訴え,喘息発作の誘発される症例があり,exercise-induced asthma(EIA),exercise-induced bronchoconstriction(EIB)と呼ばれている.その発症機序として,Herxheimer(1946年)は過換気をあげ,その後,低炭酸ガス血症,乳酸性アシドーシス,自律神経系の関与など,種々の検討がなされている.近年,EIAの発症機序として,とくに気道の冷却やchemical mediatorの放出が注目され論議されているが,この点を中心に述べてみたい.

アトピー素因と遺伝

著者: 伊藤幸治

ページ範囲:P.600 - P.602

 □アトピー素因とは
 アレルギー疾患に遺伝的傾向があることは早くから気付かれていたと思うが,文献的にはCookが1916年に621例の喘息,鼻炎,蕁麻疹,食餌アレルギーを調べて遺伝的傾向があることを示した報告が最初である.次に1923年Cocaは,喘息,鼻炎,ある種の食餌アレルギーが合併して生じやすいこと,遺伝的傾向があること,大多数の人にはまったく無害な物質に対し症状を呈する特徴をあげ,アレルギー性の喘息,鼻炎にatopy(ギリシャ語のατοπiα,strangenessより)という名称を与えた.さらに1925年Cocaは,これら疾患にPrausnitz-Küstner反応によって検出される皮膚感作抗体が認められやすいことから,この抗体にatopic reaginという名称を与えた.
 Feinberg(1940)によると,“アトピーとは人に特有な過敏症の1つのタイプであり,遺伝的傾向を有し,特有の即時型の血管透過性亢進の反応を示し,レアギンを血液中にもっており,気管支喘息や花粉症のような特有な症状を示す”である(ただし,その後の知見では人のアトピーに似た症状は犬などにも存在することがわかっている).1940年Sulzbergerは,湿疹の一部に同様の傾向を認め,アトピー性皮膚炎と名付けた.

病態へのアプローチ

気管支粘膜生検

著者: 須藤守夫 ,   毛利英満 ,   小室淳 ,   冨地信和

ページ範囲:P.604 - P.606

 気管支喘息は,気道の過敏性と可逆性の気道閉塞(発作性呼吸困難)の二面から定義される機能的要素の強い疾患である.したがって,気管支喘息の診断は発作(可逆性発作性呼吸困難)を確認することが必要である.日常の診療では,発作時に気管支拡張剤を投与して発作が改善すれば喘息と考えてよいが,アセチルコリンなどによる吸入誘発試験を行えば,より確実である.
 このような機能的で可逆性の疾患を形態学的に把握することは困難であり,内視鏡所見,病理所見(剖検例)も発作との関連でとらえていくことが大切である.生検所見は気管支のごく一部の所見をとらえるのみであり,気管支喘息の診断的意義があるかどうかは,まだ検討の余地がある.筆者らは気管支喘息の内視鏡所見,病理所見(剖検例)を紹介し,さらにそれらと生検所見とを比較検討した.

BAL(bronchoalveolar lavage)

著者: 木村郁郎

ページ範囲:P.607 - P.609

 気道の中で比較的肺門に近い領域の気管はともかくとして,肺胞を含めた末梢気道領域の生体防御機構については不明な点が多かったが,近年,気管支肺胞洗浄(bronchoalveolar lavage1);BAL)を行うことができるようになり,びまん性の肺胞を含む末梢領域の病変について数々の新しい情報が提供されるに至り,呼吸器疾患の診断に画期的な変革がもたらされつつある.
 現在内科領域における成人の喘息の重要な問題は,重症難治性喘息に対する対策である.中高年発症型であることの多い本喘息は,しばしば胸部X線上微細粒状影を伴い,病変の主座がやや末梢気道に寄りぎみであり,アトピー型喘息とは本質的に異なっている.筆者ら2〜4)は1978年以来,喘息に初めて系統的に気管支肺胞洗浄を病態の解析あるいは診断に応用し,とくにびまん性に近い病変を伴う重症難治性喘息解明の一助としての価値について検討を行った.

気道閉塞部位

著者: 福田健

ページ範囲:P.610 - P.612

 気管支喘息では気道閉塞が,中枢気道から末梢気道まで広範囲に起こる.しかし,主たる閉塞部位がどちらであるかは,患者間で,また同一患者であっても病期により異なることが知られている.閉塞部位の問題は,治療薬剤の効果,喘息の経過を予測するうえで重要である.

抗アレルギー薬

β受容体刺激薬

著者: 木原令夫

ページ範囲:P.614 - P.617

 気管支平滑筋は交感神経と副交感神経の両者の支配をうけており,交感神経の興奮で気管支の拡張が,また副交感神経の興奮で収縮が起こる.アドレナリンで代表される交感神経作用薬はαとβの2つの受容体を介して作用を発現し,β受容体はさらにβ1とβ2の2つに分けられ,β1受容体の刺激で心刺激が,またβ2受容体の刺激で気管支および血管の拡張が起きる(表1).すなわち,喘息の治療に用いられる交感神経作用薬はβ受容体刺激薬(以下β刺激薬と略す)と称され,細胞膜に存在するadenyl cyclaseを活性化して細胞中のATPをcyclic AMPに変えることにより,気管支の拡張をきたす(図1).
 近年,β1受容体への作用をもたないβ2選択的刺激薬の開発が次々となされてきた.これらの刺激薬はアドレナリンやイソプロテレノールなどと異なり,薬物代謝酵素であるCOMT(catechol-O-methyl transferase)やMAO(monoamine oxidase)の影響をうけにくく,経口投与でも長時間作用が持続するのが特徴である.現在市販されているβ刺激薬の特性を表2に示した.

キサンチン系薬(テオフィリン)

著者: 大西明弘 ,   石崎高志

ページ範囲:P.619 - P.621

 キサンチン系薬(本稿ではテオフィリンtheophyllineの意)による喘息治療法は,多分に経験的側面が強かった.近年その生体内動態が明らかにされ,一般的には有効血中濃度が10〜20μg/mlと狭いこと,同一量を投与しても個人間で排泄能が異なるため血中濃度が大きくバラつくことから,テオフィリン治療には血中濃度をモニターして薬物動態理論を応用することにより,より至適な治療を行うべきであるとされている1〜3.ここでは薬物動態理論とその応用例,そして当研究室において気管支喘息患者40名の生体内動態解析値より作成したテオフィリン治療ノモグラムを記載する.

ステロイド

著者: 高橋昭三

ページ範囲:P.622 - P.623

 ステロイドは気管支喘息に対する最も有効な対症療法薬であり,とくに生命の危険のある重症発作や発作重積状態では必須の薬剤である.反面,重篤な副作用も少なくなく,使用に当たっては適応を誤らず,症例に応じた適切な投与法を選択しなければならない.要はいかにして副作用を最小限にとどめ,十分な抗喘息効果をあげるかにある.

メディエーター遊離抑制薬

著者: 冨岡玖夫

ページ範囲:P.624 - P.627

 気管支喘息の発症機序は多様であるが,アレルギー性気管支喘息の主体は,IgE抗体依存性のI型アレルギー反応によって惹起されると考えられる.IgEの発見により,I型アレルギー反応の機序が解明されたことにより,アレルギー反応を調節する薬物の開発が,より論理的に行われるようになった.
 広い意味の抗アレルギー薬のうちには,β-交感神経刺激薬やキサンチン系薬物も含まれるが,狭義の抗アレルギー薬は,アレルギー反応に参画する肥満細胞,好塩基球,好中球,好酸球,マクロファージなどの細胞から遊離されるケミカル・メディエーターの遊離抑制薬と理解してよいと考える.本稿では,disodium cromoglycate(DSCG)を代表とするケミカル・メディエーター遊離抑制薬について述べる.

カルシウム拮抗剤

著者: 笛木隆三 ,   富岡真一 ,   田中哲治 ,   根本俊和 ,   小林節雄

ページ範囲:P.628 - P.631

 気管支喘息の発症機序に関与する因子が,多種多様であるとともに,最終的な主症状である呼吸困難が発現するまでの病態生理学的経路も単一ではない.しかしながら,呼吸困難の原因は,機序の如何をとわず気道狭窄が主因を成すことから,この気道狭窄を改善するための気管支拡張剤は,喘息治療の歴史の中でも比較的古くから用いられてきた.epinephrineなどのβ刺激剤またはキサンチン製剤がこれらの主流を占めるが,これら気管支拡張剤のみでは必ずしも十分な治療効果が得られない症例も多々あり,その原因としては,気管支拡張効果や薬効持続時間が必ずしも十分でなかったり,あるいは最近明らかになってきたように,leukotrienesなどのchemical mediatorsでは,平滑筋の存在しない17分岐より末梢の,呼吸細気管支,肺胞管,肺胞などを含む肺切片が,気管,気管支よりもより強い収縮を生じ1),この部分に平滑筋と異なるcontractile element2)が証明されることなどが問題となってきている.

急性発作

発作の病態とgrading

著者: 水谷明

ページ範囲:P.632 - P.635

 現在,気管支喘息は,"各種刺激に対する気道反応性の増加,および努力呼出で呼出障害が認められ,その重症度が自然に,あるいは治療によって変化するもの(ATS & ACCP,1975)"として理解されている.そしてこの可逆性の気道狭窄をもたらす主要因子は,①気管支平滑筋の攣縮,②気管支粘膜の浮腫,③気道内分泌の亢進の3者に帰せられている.

外来での急性発作の治療と治療計画のたてかた

著者: 堀内正

ページ範囲:P.636 - P.639

 気管支喘息の急性発作に対する治療を行うには,まず全身所見(表1)および問診(表2)により発作強度,関連薬剤の使用状況,合併症の有無をチェックして,迅速に適切な治療を行い症状の改善をはかることが肝要である(図1).

発作重積状態

著者: 中島重徳

ページ範囲:P.640 - P.642

 喘息発作重積状態とは,中発作以上の発作が24時間以上持続している状態で,交感神経刺激薬やキサンチン薬の吸入,経口,経直腸などの投与および静脈注射に対する反応が低下しており,喘息死の可能性もある状態といえよう.この状態に陥る患者は,ステロイド依存性を示すものが多い.

吸入療法

著者: 鶴谷秀人

ページ範囲:P.644 - P.646

吸入療法の種類,器具,薬剤
 吸入療法には,酸素療法と,水,生食水あるいは薬剤をエロゾル(aerosol)にして気道内に投与するエロゾル療法とがあり,エロゾル療法は吸入気の加湿,気道清浄化の補助,薬剤の配達の3つの目的をもっている.気管支喘息の急性発作に対する吸入療法は,薬剤の配達を目的とするエロゾル療法が中心である.
 吸入に用いる器具は,ジェット式ネブライザーとウルトラソニックネブライザーの2つが主なものである.前者はゴム球を手で加圧するハンドネブライザー(手動式加圧噴霧器),可溶性の薬剤とFreonガスとを小型耐圧ボンベに封入したハンドスプレー(定量式噴霧器--metered aerosol),IPPBやコンプレッサーによるもの,などの加圧式であり,ジェット気流の速度,バッフルの使用,主流式,副流式などの工夫がなされている.後者は電動式であり,エロゾルの粒子が0.3〜3μの大きさでそろっており,密度も濃くて末梢気道や肺胞壁への到達,沈着もよい1)

小児喘息発作の対処

著者: 荒井康男

ページ範囲:P.648 - P.649

 気管支喘息の発作はきわめて多彩な面があり,患者の重症度,発作の程度,年齢,治療歴,合併症の有無などを十分把握したうえで対処しなくてはならない.本稿では,小児喘息の発作の程度による治療法を概説し,最後に治療上の注意点について述べる(表).

長期計画と管理

難治性喘息とステロイドの離脱

著者: 信太隆夫

ページ範囲:P.650 - P.651

難治性喘息の定義
 本邦における定義として,光井1)は"通常の治療では改善されず,ステロイド剤を用いなければ日常生活ができない重症,通年性の気管支喘息"とした.つまり止むを得ず副腎ステロイド薬(以下ステロイド)を用いざるを得ない喘息をさし,現在これを越えた定義らしきものはない.

テオフィリン中毒の治療とhemoperfusion

著者: 津梅史代

ページ範囲:P.652 - P.653

 気管支喘息などの慢性閉塞性肺疾患に対する治療として,テオフィリン製剤が多く使用されているが,長期のテオフィリン治療には種々の副作用を伴うことも多い.患者がテオフィリン中毒と思われる症状を呈した場合,迅速に対処する必要があるが,最近テオフィリン中毒に対し,血液灌流(hemoperfusion)が有効であったとの報告がみられる.以下,自験例も含めて,テオフィリン中毒に対する治療法について述べてみたい.

喘息死の予知

著者: 池森亨介

ページ範囲:P.654 - P.656

喘息とは
 気管支喘息は気道の可逆的な狭窄による呼吸困難であり,通常の発作ではいかに苦しそうに喘いでいても,そのまますぐに死につながることは稀である.狭い気道を介して空気をできるだけ吸入しようとする努力が喘息の発作であり,生きようとする証しである.
 古くは,喘息では死なないといわれてきたが,これは外因性の喘息発作についてであり,内因性の喘息をも考慮に入れると,発作にひき続いて死ぬことも知られてきた.英国において,加圧性の吸入器の売上げと一致して喘息患者の死亡数が増えたことにより,加圧性の吸入器が喘息死誘発の犯人として敬遠されたが,その後死亡の増加は吸入器の使用のためではないともいわれるようになった.

寛解維持療法

著者: 野口英世 ,   金重博司

ページ範囲:P.658 - P.662

 喘息の寛解は,季節性喘息のシーズンオフに,または環境因子として,たとえば太平洋の高気圧や大陸の高気圧が日本本土をおおう夏,冬期に認められ,慢性通年型では環境因子により影響をうけるが,喘鳴の消失に至ることは少ない.最近,種々薬剤により寛解を得ることは比較的容易になったが,これを維持するのは困難であることが多い.
 気管支喘息の薬物療法は,発作時と非発作時の2つに大別される.非発作時においては,発作の予防およびアレルゲンに対する特異的または非特異的減感作療法が行われ,発作時においては,その病態生理学的特徴である気管支平滑筋の攣縮,気管支粘膜の腫脹,粘液分泌亢進などの改善を主とした対症療法が行われる.筆者らは,初診時発作で来院した場合は対症療法を行い,発作軽快後,アレルゲン検査などを行い病型を決定するとともに,アストグラフによる気道の過敏性をみている.

日常生活の管理

著者: 栗原正英 ,   根本俊和

ページ範囲:P.664 - P.665

 気管支喘息治療における日常生活の管理で,まず重要なことは,患者と医師との信頼関係を確立することであろう.気管支喘息の治療は年余にわたることが多く,発作,寛解をくり返すのが特徴である.よって発作の頻度をできるだけ少なくし,難治化,重症化を防ぐとともに,日常の生活においても,喘息発作が起きないように患者を指導することも必要となる.本稿では,外来における気管支喘息患者の日常生活の管理について,重要と思われるいくつかの点につき述べてみたい.

座談会

非レアギン型喘息

著者: 末次勧 ,   永倉俊和 ,   中沢次夫 ,   可部順三郎

ページ範囲:P.667 - P.678

 可部(司会) 1963年に石坂公成先生によってIgEが発見されてから,IgE依存性のいろいろなアレルギー現象,IgEの産生とその制御機構といったアレルギー学のはなばなしい発展がみられ,長い間神秘のヴェールに包まれていたアトピーの本態がだんだん明らかにされてきたように思いますが,一方,IgEに依存しない喘息,いわゆる非レアギン型喘息というものが大きな問題として残されています.

カラーグラフ 臨床医のための血液像

白血球増多症(2)

著者: 原芳邦

ページ範囲:P.686 - P.687

 今回はリンパ球系の白血球増多症を取りあげる.
 正常リンパ球 末梢血中に見られる正常リンパ球は大きさから,小リンパ球(図1左)と大リンパ球(図1右)とに分かれる.どちらも核は濃染し,核の内部構造はほとんどわからない.細胞質は通常淡い青色に染まり,数個のアズール顆粒を有することがある.

グラフ 胸部X線診断の基礎

撮り方と読み方(4)

著者: 新野稔

ページ範囲:P.696 - P.702

感光材料としてのX線フィルムの写真特性
 X線診断がますます進歩してくると,使用する感光材料のX線フィルムに対し,精度が高く,より豊富な情報量が求められてくる.その要求を満たすために,日常使用しているX線フィルムのもっている特性を十分に認識しておくことが必要である.

複合心エコー図法

先天性心疾患(4)

著者: 伊東紘一 ,   鈴木修 ,   柳沢正義

ページ範囲:P.704 - P.707

症例4 13歳,男子
 検診で心雑音を指摘される.10カ月の自然分娩で,現在までとくに異常なく,マラソン,水泳なども行っていた.体格は同年代の平均より少し小さい。チアノーゼは認めない.心音はII音分裂があり,2LSBで収縮期雑音(2/6)と拡張期ランブル(1/6)を認める.心電図で不完全右脚ブロック,胸部X線写真では心拡大なし.肺血流軽度増加あり.

画像からみた鑑別診断(鼎談)

脳血管障害

著者: 下條貞友 ,   多田信平 ,   川上憲司

ページ範囲:P.708 - P.715

症例
 患者 56歳男.
 主訴 左半身(顔面を含む)麻痺・しびれ感,左耳鳴感.

演習

目でみるトレーニング 80

ページ範囲:P.689 - P.695

講座 図解病態のしくみ びまん性肺疾患・4

胸部X線所見のとらえ方—実質病変,間質病変,気道病変,血管病変のX線所見,実質病変

著者: 赤柴恒人 ,   堀江孝至

ページ範囲:P.733 - P.740

 今まで3回の解説で,びまん性肺疾患の肺機能異常の特徴について述べてきた.個々の症例に接したとき,確診に近づき,また障害の程度を判定するうえで,たしかに肺機能検査法は有用である.しかし肺機能検査成績だけで判断することはしばしば困難であり,また誤診のもとになりかねない.種々の症状を訴えて来院する患者へのアプローチとして最も基本となるのは,胸部X線の注意深い読影であり,加えて機能検査成績や必要に応じて行われる生検組織所見をあわせて総合的に判断することが必要である.
  今回は胸部X線所見のとらえ方について解説するが,その詳細は文献にあげた成書を参考にしていただきたい.ここでは機能検査の解説のときと同じ疾患分類に沿って症例を提示しながら述べていくが,限局的に陰影を呈するものや,縦隔,胸膜などの病変は含まれていないことをご了解いただきたい.

Oncology・4

抗腫瘍剤—Ⅱ.代謝拮抗剤(2)

著者: 北原光夫

ページ範囲:P.741 - P.745

Methotrexate sodium(Amethopterin,MTX)
 MTXは代謝拮抗剤の中で最も古い歴史をもち,葉酸に類似した構造をもつ抗腫瘍剤である(図1).最もよく使用されている抗腫瘍剤の1つであり,急性リンパ性白血病,非ホジキン・リンパ腫,骨肉腫,絨毛上皮腫,頭頚部癌,乳癌などの種々の悪性腫瘍の治療に用いられる.また,皮膚科領域(psoriasisの治療),骨髄移植後のGVH diseaseを抑えるためにも使われる.近年,MTXの多量療法が行われるようになり,MTXの有用性が増加している.

小児診療のコツ・10

チック症,夜尿症

著者: 松川武平 ,   久徳重盛

ページ範囲:P.747 - P.752

チック症
 Kanner1)は,チック症を「突然起こって不随意的に頻繁にくり返される一群の筋肉の無目的な早い運動」と定義している.その症状としては,まばたき,顔をしかめるなどの顔面チックをはじめ,首振り,肩を上下する,手腕および下肢を奇異に動かす,声を出す(vocal tic)などの全身性チックにまで至る.ときには咳嗽様の症状を呈することもある.これらの不随意運動の発生機序は,錐体外路系の何らかの障害が基盤にあり,それに心理的要因が重なり合って発現するものと考えられている2).錐体外路系の障害に関してはいまだ不明であるが,中枢神経刺激伝達物質の関与が注目されている3,4).しかし,その発症には心理的要因の関与が大きく,緊張したり興奮したりすると症状が増強するし,暇で退屈なときにも増強されることより,心理的な問題が引き金になっていることは間違いないようである.これらの子どもたちは,行動面では落ち着きがなく,神経症的傾向,感情的未熟さ,また社会性の乏しい性格の子が多く,養育歴上の問題が大きいようである.とくに親子間での緊張や葛藤が見られる場合が多く,兄弟や親に対し強い憎しみを感じていたり,親子間での接触が少ないために愛情飢餓状態にある者が多い.
 また,親が症状を注意したり,不安になっていたりすると二次性のストレスが加わり,症状が増強することもある.

ベッドサイド 臨床医のための臨床薬理学マニュアル

アミノグリコシド

著者: 越前宏俊 ,   辻本豪三 ,   石崎高志

ページ範囲:P.716 - P.723

 アミノグリコシド系抗生物質(Aminoglycosides)はグラム陰性菌に対して殺菌性(bactericidal)があり,またその効果はβ-ラクタム系の抗生物質(ペニシリン,セファロスポリン)と相乗効果があるので,グラム陰性菌による重症感染症に対して日常,最も広く使用されている薬物である.
 一方,このグループに属する薬物はみな腎毒性,第8神経毒性を有し,かつ治療域と中毒域との差が血中濃度においてきわめて小さく,また患者間での薬物動態値が主として腎機能の差により大きく異なるので,投与量設計と血中濃度測定による治療の至適化における臨床薬理的アプローチの比重が最も高い薬物である.

プライマリ・ケア プライマリ・ケアに必要な初期臨床研修とその現状・3

臨床研修病院の現状

著者: 藤井幹久 ,   箕輪良行 ,   坂本健一 ,   荒川洋一 ,   鈴木俊一 ,   坂田清美 ,   吉新通康 ,   細田瑳一

ページ範囲:P.724 - P.729

はじめに
 昭和43年にインターン制が廃止され,同年7月16日に"卒後2年間研修指定病院で研修する"という医師研修制度が発足した.しかし,これは義務化されておらず,多くの医師は大学病院で単科研修を行ってきた.
 昭和50年代に入り,医科大学の新設による卒業生数の増加によって研修医の数が増えたことから,大学以外の研修病院で卒後研修をする医師が徐々に増加してきた1).これと平行して,専門単科研修医師の増加が問題視されはじめ,厚生省医師研修審議会より昭和48年12月に,プライマリ・ケア(以下PCと略す)を中心とするローテーション方式の卒後研修の必要性をうたった建議書が出され,PCのための臨床能力を修得しようという傾向が徐々に強まってきた1).そこで,症例数の多い臨床研修病院の一部でローテート研修のカリキュラムが組まれ,PCの系統だった研修が少しずつ可能となってきた.本稿では1970年吉岡昭正らによって報告された研修病院の調査結果と最近われわれの行った調査を対比して,その間の研修病院の変化と今後の問題について考えたい.

診療基本手技

ECUM(Extra Corporeal Ultrafiltration Method)

著者: 笠井健司 ,   大岩孝誌 ,   西崎統

ページ範囲:P.754 - P.755

 ECUM(Extra Corporeal Ultrafiltration Method)は全身浮腫,肺水腫をきたした腎不全患者に対して,透析液を用いず,限外濾過によって短時間に無症状で大量除水を行うために開発された方法である.最近は腎不全のみならず,難治性心不全の治療にも利用されるようになってきている.手技はやや専門的になるが,当院では透析室ローテーション中のレジデントが専門医の指導のもとに研修を行っている.

当直医のための救急手技・産婦人科・1

出血および腹痛

著者: 押尾好浩

ページ範囲:P.730 - P.731

 「女性を診察したならば妊娠と思え」という諺は,古今東西不変である.とくに最近,妊娠の若年化,または高年齢者の妊娠を指摘したい.日本性教育協会からの「青少年の性行動」の中で1981年現在,19歳までの女性の性交体験は累積経験率17.1である.高年齢者においても閉経の後退に伴う妊娠もさることながら,尿中hCGの定量は絨毛上皮腫の鑑別にもつながるからである.
 今回は産婦人科領域における一般当直医の対処の仕方として,①問診のポイント,②理学的所見のとり方,③最低限必要な検査,④鑑別診断,⑤注意事項(禁忌を含む)などについて,当院救命救急センターでの経験をふまえ,とくに妊娠初期の各種疾患の鑑別を中心に,そのポイントを簡単にまとめてみたい.

新薬情報

ランツジール(Rantudil)〔興和〕—一般名:アセメタシンー—非ステロイド抗炎症剤

著者: 水島裕

ページ範囲:P.758 - P.759

概略
 非ステロイド抗炎症剤(以下非ス剤)の最近の1つの流行ないし進歩は,プロドラッグ化である.すなわち胃腸管では不活性であるため副作用が少なく,吸収後活性化され,もとの化合物と同じ抗炎症作用を示すという薬剤である.非ス剤の代表であるインドメサシンをプロドラッグ化したものがランツジール(アセメタシン)であり,西独で開発されたものである.

臨床メモ

院内感染の肺炎

著者: 北原光夫

ページ範囲:P.753 - P.753

 院内感染の肺炎は入院中に起こる肺炎であり,入院前にすでに潜伏期となっていて,入院後発病した肺炎はこの範疇には入らない.
 一般にこれらの患者の全身状態は良好でないことが多く,原病のために発熱があり,白血球増多もみられるので,肺炎の確定診断を得ることは容易ではない.このような状態にある患者の咽頭部には高い頻度(80〜90%)でグラム陰性桿菌が棲んでおり(colonization),喀痰の培養を行うと数種の細菌が検出され,肺炎の原因菌の決定が困難であることが多い.ある種の細菌が他の細菌より数多く検出されたからといって,それが肺炎の原因菌であるという相関はほとんどないと証明されている.院内感染の肺炎患者の喀痰から得られたグラム陰性桿菌数と肺炎のない患者の喀痰中の細菌数を比較して,まったく差がないことも証明されている(図).咽頭部の細菌による汚染をさけるために,経皮的気管吸引法(transtracheal aspiration)が考案された.喉頭以下は正常では無菌状態にあるので,この方法によって得られた気管・肺分泌物から培養された細菌は原因菌であるといえる.さらに抗生物質投与前に行われた血液培養から検出された細菌と,胸水から得られた細菌は,原因菌と考えて間違いない.

面接法のポイント・4

面接の基礎(3) 医療におけるコミュニケーション

著者: 河野友信

ページ範囲:P.760 - P.761

 コミュニケーションは全ての医療行動において最も重要なファクターの一つである.よいコミュニケーションは,医療のベースをなす不可欠な要件といえよう.
 医療における面接は,医療のファンクションの一つであるが,ことにコミュニケーションのあり方は面接において重要である.したがって,コミュニケーションに関する知識は,面接の基礎知識としては最も重要であり,医療面接は,コミュニケーションの技法を修得し,コミュニケーションの能力を高めることなくしては,臨床場面で効果的かつ有益には機能しないだろう.

天地人

難聴

著者:

ページ範囲:P.757 - P.757

大蔵卿ばかり耳とき人はなし まことに蚊のまつ毛の落つるをも聞きつけ給ひつべうこそありしか--枕草子
 年々母の耳の聴こえが悪くなる.年に何度か母に逢うたびに大声を張り上げるのは,ウサギ小屋に棲む身の隣近所への体裁も悪いし,第一イライラと気疲れもするので,耳鼻科の助教授に頼んで念入りに選んでもらった補聴器を,70歳の誕生日に母に贈った.数年前のことである.しかしそれ以来事態は改善されていない,どころかむしろ悪くなっている.補聴器は使われないのである.母が恐縮して言うことには,補聴器は人の声や会話よりも,無用の雑音の方をもっと大きく拡大してしまうので,アレを使うと頭痛がする,というのである.まこと生れながらの耳に劣らぬ補聴器があるとすれば,それはほとんど神に対する冒涜に近い.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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