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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻4号

1984年04月発行

文献概要

今月の主題 気管支喘息—病態から治療まで 長期計画と管理

喘息死の予知

著者: 池森亨介1

所属機関: 1獨協医科大学・アレルギー内科

ページ範囲:P.654 - P.656

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喘息とは
 気管支喘息は気道の可逆的な狭窄による呼吸困難であり,通常の発作ではいかに苦しそうに喘いでいても,そのまますぐに死につながることは稀である.狭い気道を介して空気をできるだけ吸入しようとする努力が喘息の発作であり,生きようとする証しである.
 古くは,喘息では死なないといわれてきたが,これは外因性の喘息発作についてであり,内因性の喘息をも考慮に入れると,発作にひき続いて死ぬことも知られてきた.英国において,加圧性の吸入器の売上げと一致して喘息患者の死亡数が増えたことにより,加圧性の吸入器が喘息死誘発の犯人として敬遠されたが,その後死亡の増加は吸入器の使用のためではないともいわれるようになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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