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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻4号

1984年04月発行

ベッドサイド 臨床医のための臨床薬理学マニュアル

アミノグリコシド

著者: 越前宏俊1 辻本豪三2 石崎高志3

所属機関: 1ボン大学 2スタンフォード大学 3国立病院医療センター

ページ範囲:P.716 - P.723

文献概要

 アミノグリコシド系抗生物質(Aminoglycosides)はグラム陰性菌に対して殺菌性(bactericidal)があり,またその効果はβ-ラクタム系の抗生物質(ペニシリン,セファロスポリン)と相乗効果があるので,グラム陰性菌による重症感染症に対して日常,最も広く使用されている薬物である.
 一方,このグループに属する薬物はみな腎毒性,第8神経毒性を有し,かつ治療域と中毒域との差が血中濃度においてきわめて小さく,また患者間での薬物動態値が主として腎機能の差により大きく異なるので,投与量設計と血中濃度測定による治療の至適化における臨床薬理的アプローチの比重が最も高い薬物である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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