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文献概要
今月の主題 酸塩基平衡の異常 治療
治療の一般指針
著者: 吉矢生人1 太城力良1
所属機関: 1大阪大学医学部・麻酔学
ページ範囲:P.802 - P.807
文献購入ページに移動 1950~1960年代にpH電極,Pco2電極が開発され,臨床の現場で用いられるようになるとともに,酸塩基平衡の概念,診断法,治療法も大いに進歩した.当時のAstrup1),Siggaard-Andersen2),Singer and Hastings3),Davenport4),Severinghaus5)らが打ち立てた酸塩基平衡の概念6)は,現在もそのまま臨床医の日常の中で生かされている.
酸塩基平衡異常の治療は,原則的には決して難かしいものではない.酸塩基平衡異常の診断が正しく行い,上の概念に従って異常を正常化する方向の治療を行えばよい.しかし,酸塩基平衡異常を引き起こした原因疾患を治癒させなければ一時的な補正を行うにすぎず,酸塩基平衡異常が再び招来される.
酸塩基平衡異常の治療は,原則的には決して難かしいものではない.酸塩基平衡異常の診断が正しく行い,上の概念に従って異常を正常化する方向の治療を行えばよい.しかし,酸塩基平衡異常を引き起こした原因疾患を治癒させなければ一時的な補正を行うにすぎず,酸塩基平衡異常が再び招来される.
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