icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina21巻6号

1984年06月発行

文献概要

今月の主題 糖尿病診療の実際 治療

糖尿病治療の基本設計

著者: 松岡健平1

所属機関: 1東京都済生会中央病院・内科

ページ範囲:P.994 - P.995

文献購入ページに移動
 糖尿病の症状はその経過中の病態より見て,高血糖により直接もたらされる多尿,多飲,多食,倦怠感など,いわゆる急性症状と,長期罹病後に起こる合併症による症状とに分けることができる.前者は時としてケトアシドーシス,昏睡につながるものであり,後者は高血糖に表現される代謝異常の持続の結果もたらされるものである.したがって,糖尿病治療の目標には代謝異常の是正と合併症手術の二つの柱がある.ところが,糖尿病は病型,病期,年齢,等により病態が異なる.いったん糖尿病の診断がついたら,個々の症例の評価を医学的のみならず,社会的背景をも含めて正しく行うことが適切な治療設計を立てる意味で非常に重要なことである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら