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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻6号

1984年06月発行

文献概要

今月の主題 糖尿病診療の実際 治療

ケトアシドーシス治療の要点

著者: 柴輝男1 梶沼宏1

所属機関: 1朝日生命成人病研究所・内分泌代謝科

ページ範囲:P.1016 - P.1017

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 糖尿病性ケトアシドーシスは,インスリン作用の極度の不足により,高血糖,ケトアシドーシスとなり,更に意識障害へ発展する病態である.これはインスリン注射の中断,食事の不摂生,感染症,その他種々の誘因により起こる.患者は尿糖,尿アセトン体を多量に排泄し,浸透圧利尿により電解質の喪失,高度の脱水が認められ,重篤な場合には血圧は低下し,ショック状態に陥る.したがって治療の基本は,①インスリン投与による糖代謝,脂質代謝異常などの是正,②水,電解質補給による脱水,電解質異常の是正,③感染症の予防およびケトアシドーシスの誘因の検索とその治療を含めた全身管理,の以上3点にある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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