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文献概要
今月の主題 糖尿病診療の実際 境界領域
糖尿病と感染症
著者: 北原光夫12
所属機関: 1東京都済生会中央病院・内科 2慶應義塾大学医学部・内科
ページ範囲:P.1038 - P.1039
文献購入ページに移動糖尿病患者の生体防御機能のうちで,異常であるのは好中球の機能だといわれる.抗体産生能(Bリンパ球機能),細胞免疫能(Tリンパ球機能)は正常である.好中球機能は遊走能と貪食能が低下しており,機能検査においてインスリンをin vitroで使用すると改善することが証明されている.よくコントロールされている患者から得た好中球は正常の機能を有することが明らかにされている.このように,感染症頻度の低下は糖尿病自体のコントロールによる点が多い.
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