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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻6号

1984年06月発行

文献概要

今月の主題 糖尿病診療の実際 境界領域

糖尿病患者とインポテンス

著者: 白井将文1

所属機関: 1東邦大学医学部・泌尿器科

ページ範囲:P.1040 - P.1041

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 糖尿病患者にしばしばインポテンス(以下,IMPと略す)が合併することは周知の事実であり,その発現頻度は報告者によりかなりの差はみられるが糖尿病患者のおよそ30〜60%の高頻度に認められるとされている.しかるにIMPを訴えて泌尿器科を実際に訪れる糖尿病患者は決して多くはなく,著者らの経験では過去5年間にIMPを主訴として東邦大学大森病院リプロダクションセンターを訪れた914例の患者のうち糖尿病であったものはわずか53例(5.8%)にしかすぎない.他の多くの糖尿病性IMP患者は内科医から治療を受けているのか,それとも全く放置されているのか,あるいは最初からあきらめていてIMPに関して医師に相談しないのか著者らには全く不明である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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