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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻6号

1984年06月発行

文献概要

カラーグラフ 臨床医のための血液像

急性白血病

著者: 原芳邦1

所属機関: 1茅ケ崎徳洲会病院・内科

ページ範囲:P.1068 - P.1069

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 末血塗抹標本中に異型性のある細胞を発見した場合,鑑別すべき最も重要な疾患は白血病であろう.今回は急性白血病の標本を集めてみた.
 急性リンパ性白血病(図1) FAB分類注)ではL1-L3に分類される.L1は小児白血病の主たるもので,通常小型のhomogenousなリンパ芽球よりなり,細胞質は小さく,核小体も小さく目だたない.L2は大きな不均一の細胞が主体で,ときとして骨髄芽球性白血病との鑑別が難しいことがあり,ペルオキシダーゼ染色などの特殊染色が必要である.図1では比較的大きな未熟細胞が目につき,未熟細胞の大小不同があるが,核の形は均一で核小体はあまり目だたず,細胞質はごく小さく,L1に分類される例である.L3はBurkitt腫瘍細胞型で,大きな均一の細胞よりなり,強い好塩基性の比較的大きな細胞質を持ち,多数の空胞を有するのが特徴.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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