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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻6号

1984年06月発行

文献概要

境界領域 転科のタイミング

難治性下腿潰瘍

著者: 後藤久1

所属機関: 1横浜市立大学医学部・第1外科

ページ範囲:P.1116 - P.1123

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 難治性の静脈性下腿潰瘍で悩む患者は少なくない.わが国における正確な発生頻度は不明であるが,欧米の報告によれば,Linton1)は1931年に英国で25万人,米国では1953年に30〜40万人の下腿潰瘍患者が存在するにもかかわらず,その治療法が確定せず患者は疾患そのものの苦痛のほか,社会的にも経済的にも負担を負わざるをえないことを嘆いている.
 従来より下腿潰瘍は主として皮膚科の疾患と考えられ,軟膏療法を主体とした治療が広く行われてきた.そして現在においてもなお,本症がきわめて治療の困難な皮膚科疾患の一つであるという認識を抱く臨床医が多いように思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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