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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻6号

1984年06月発行

文献概要

講座 図解病態のしくみ びまん性肺疾患・6

気管支喘息と気道過敏性

著者: 榎本哲1 堀江孝至1

所属機関: 1日本大学医学部・第1内科

ページ範囲:P.1135 - P.1141

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 気管支喘息は,"反復する喘鳴を伴う呼吸困難発作"を特徴としている.このような症状は気管・気管支が様々の刺激に対して非常に反応しやすく,広汎な気道狭窄を招くために出現する.おこった気道狭窄は,治療によって,あるいは自然にその程度が変化することが特徴的で,前回解説した慢性気管支炎や肺気腫とは異なる点である.
 気管支喘息はその発症原因により,基本的には外因性喘息と内因性喘息にわけられている.しかし,発症原因がどうであれ,結果として気管支平滑筋収縮,分泌の亢進,毛細血管の拡張および粘膜の腫脹がおこり,気道が狭窄されることは同じである(図1).特に大切なのは,気道平滑筋の易収縮性で,これを気道の過敏性と呼んでいる.今回はこの気道過敏性をとりあげ,その発症機序,および臨床的な評価法について解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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