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雑誌目次

雑誌文献

medicina21巻7号

1984年07月発行

雑誌目次

今月の主題 循環器薬の使い方

理解のための10題

ページ範囲:P.1254 - P.1256

心不全

心不全における薬剤の選択基準

著者: 芹澤剛

ページ範囲:P.1170 - P.1171

 心不全に対する治療は,患者の状態がNYHA重症度分類Ⅱ度以上になって,症状が出現してきた段階で,はじめて開始すればよい.その場合の指針として,Smithらによる慢性心不全に対する重症度に応じた治療指針(表,図.図と表の記号・数字は各々対応している)を紹介するが,治療法選択については若干見解が異なるので,図・表を参照しつつ順序を変更して概説する.

ジギタリスの使い方

著者: 西島宏隆

ページ範囲:P.1172 - P.1173

 ジギタリスは,その陽性変力作用のため古くより心不全の治療に用いられているが,その作用機序は十分な解明がなされていない.しかし,心筋細胞膜内に存在するNa+-K+-ATPaseを介して働くとされ,最終的には細胞内Ca2+濃度を高めることによって陽性変力作用をもたらすとされている.主要強心配糖体のうち3つを表に示した.筆者は使いやすさからもっぱらジゴキシンを使用しており,本稿でもジゴキシンを主にして述べることになるので,lanatoside C,proscillaridin,deslanoside,ouabainについては成書,文献を参照されたい.なお,最近発売になったメチルジゴキシンについては,ジギトキシンと同等のほぼ完全な腸管吸収,しかもジゴキシンとほぼ同等の排泄速度を有するとされ,ジゴキシンと比較して理論的に有利と思われるが,筆者自身比較して使用したことはない.

利尿剤の使い方

著者: 半田俊之介 ,   谷正人

ページ範囲:P.1175 - P.1177

 心不全は複雑な症候群である.利尿剤による治療を論ずるためには,まず心不全の概念を規定する必要がある.ここではごく常識的に,ポンプとしての心臓が収縮力の低下をきたし,末梢諸臓器で酸素その他の需給関係に破綻を生じた状態として稿を進めたい.
 このような心不全に伴う血行力学的変化は,当然のこととして心拍出量の減少であり,疲れやすい,だるいなどの症状の他,極端な場合には急性に心原性ショックをきたす.これに伴う心室拡張期圧の上昇は,左心で肺うっ血による息切れ,労作時呼吸困難,起坐呼吸などを,右心で肝腫脹など臓器のうっ血を生じる.心不全状態が続くと,交感神経系の緊張亢進,renin-angiotensin系の賦活による腎血管の攣縮と腎血流量の減少,aldo-sterone分泌の異常増加などが,単位nephronあたりの糸球体濾過率(GFR)を下げ,尿細管におけるNa"および水の再吸収を増す(図1)1,2).尿量は減少し,血漿量は増す.毛細血管内圧の上昇は諸臓器の浮腫と機能障害を起こし,悪循環が生じる.

血管拡張剤の使い方

著者: 斎藤頴 ,   田村裕男 ,   日比谷和平 ,   友部健太

ページ範囲:P.1178 - P.1181

 Digitalis,利尿剤を中心とする従来からの心不全治療に加え,近年,血管拡張剤の有用性が注目されている.本療法は,従来の治療に抵抗する難治性心不全に対し,しばしば劇的な効果をもたらし,心不全治療に新たな一歩を築いたといえる.しかし,この魅力ある血管拡張剤療法も,心不全の病態の的確な把握と,薬剤の血行力学的特性の理解なくしては成立しない.本稿では,現在までに臨床効果の明らかな各種薬剤を挙げ,臨床実施面での要点につき解説する.

狭心症

抗狭心症薬の選択基準

著者: 岸田浩

ページ範囲:P.1182 - P.1183

 抗狭心症薬の選択には,狭心症の病型分類による立場から判断する方法が最も有用である.本稿では,それぞれの病型に対する薬剤の選択基準について述べる.

亜硝酸塩の使い方

著者: 田辺晃久

ページ範囲:P.1184 - P.1186

 nitroglycerin(NTG)やamyl nitrite(亜硝酸アミル)などの亜硝酸薬が抗狭心症薬として使用されはじめたのは古く,19世紀後半といわれる.現在でもNTG錠は発作寛解の第1選択薬として使われることが多い.一方,近年狭心症においては発作の寛解のほかに発作の予防にも重点がおかれ,長時間持続作用性の亜硝酸薬が開発されるようになった.そのうちでもとくに,isosorbide dinitrate除法剤(フランドル®,ニトロールR®)やNTG皮膚貼付剤は1日1回あるいは1日数回の使用で,しばしば狭心症発作の回数,程度,持続時間などを著明に軽減させ,発作の予防に有用である.本稿では亜硝酸薬の作用機序,適応,使用法,副作用,禁忌を中心に述べ,これあ新製剤についても言及する.
 

Ca拮抗剤の使い方

著者: 宗像一雄

ページ範囲:P.1188 - P.1190

Ca拮抗剤とは
 興奮性細胞,つまり心筋細胞および血管平滑筋では,細胞の電気的興奮に際し,細胞外Caが"Caイオン特異性で膜電位依存性"のCaチャンネルを通り,細胞内に流入する(Ca電流).Ca拮抗剤とは,このCa電流を阻止または抑制する薬剤と定義される.このような作用を有する薬剤は,表11に示すように,4群に大別される.表1の5番目に挙げたものは,Ca拮抗剤ではないが,弱いながらもCa拮抗作用を有すると考えられているものの一部である.
 生体現象には,Ca電流以外にもCaイオンに関係したものが細胞内にも存在し,このような点に作用するとされる薬剤もあり,将来Ca拮抗剤の定義が拡大し,Ca拮抗剤もその作用機序により分類されるようになるかもしれない.

βブロッカーの使い方

著者: 麻野井英次

ページ範囲:P.1192 - P.1194

 β遮断剤は,運動中の心拍数,心収縮性を抑制し,心拍出量,血圧を減少させることにより心筋酸素消費を抑制し,一方では,非虚血部心筋の血管収縮が虚血心筋の血流増加をもたらし,虚血を改善することが知られている1).したがって,本剤は心筋酸素消費の亢進が主役をなす狭心症,すなわち器質的冠狭窄病変を有し,狭心症発作を誘発する運動量(狭心症閾値)が一定している労作狭心症に卓効を有する.しかし一方では,本剤による左室拡張終期圧および容量の増加が,心筋酸素消費量や心内膜下血流分布に影響を与える可能性があること,また冠スパスムの関与した狭心症では,本剤が発作を増悪させる場合があることから2),今日狭心症に対し,β遮断剤が単独で用いられるよりも,亜硝酸剤やCa拮抗剤と併用されるほうが,安全かつより効果的と考えられている現状である.
 以上より,狭心症に対するβ遮断剤の効果を予測するには,どのようなときに発作が起こるか,また,それがどのような病態に基づいているのかを把握することが出発点となる.

急性心筋梗塞

急性心筋梗塞における薬剤の選択基準

著者: 高野照夫 ,   子島潤

ページ範囲:P.1196 - P.1197

 急性心筋梗塞の治療の原則は,発症直後に出現する心室細動や心室停止による不整脈死の予防と,ポンプ不全への進展を未然に防ぐために,梗塞巣を最小限にとどめることである.それゆえ,いかにはやくCCUに収容し,その監視下に置き,不整脈を予防および治療するかであり,また,閉塞冠動脈を再開通せしめ,心筋壊死に陥るのを防ぐ治療法を行うかにある1).さらに,心筋壊死が大きく心機能障害をきたしたものには心機能を改善させ,心筋壊死巣を最小限に止めるため心筋壊死部と健常部の境界領域を救い,重症心不全や心原性ショックへ進展するのを防止するか,また,かかる状態にあるものをいかに治療するかが大きな問題である.
 したがって,急性心筋梗塞の治療で最も重要なことは,基本的治療を十分に行い,いかなるとき,どのような薬剤を用いるか,すなわち薬剤選択の基準と使用時期である.

血栓溶解剤の使い方

著者: 二宮健次 ,   矢吹壮

ページ範囲:P.1199 - P.1201

 急性心筋梗塞(acute myocardial infarction, AMI)とは,急激な冠動脈閉塞により,その閉塞部より末梢側への血流遮断が生じ,支配領域の心筋壊死が生じる現象であり,いくつかの原因があるが,高率に冠動脈内血栓が関与していることは明らかである1,2)
 近年,この治療法として,梗塞の進展を阻止し,心機能をよりよい状態に保つ目的で,急性心筋梗塞の早期に冠動脈内血栓溶解療法が行われるようになってきた3).血栓溶解剤としては諸外国では主にstrepto-kinase(SK)が使用されているが,わが国ではuro-kinase(UK)が使用されている.しかし,このUKの使用方法や使用量などについてはいまだ確立されておらず,現在多施設においていろいろ試みられている段階である4).そこで今回は,筆者らの施設において行っている方法について記す.

抗凝固剤の使い方

著者: 藤田良範 ,   長谷川武志

ページ範囲:P.1202 - P.1203

 心筋梗塞は多くの場合,冠状動脈の粥状梗化症を基盤として,これに血栓,出血などが加わり,心筋の壊死を起こすものである.この血栓症の治療,再発作の予防として,①生成されたフィブリンの除去(血栓溶解療法),②フィブリン形成の阻止(抗凝血薬療法),③血小板粘着,凝集阻止(抗血小板剤療法),などの方法がある.
 抗凝血薬として本邦で使用されているのは,注射としてヘパリン,経口薬としてワルファリンがある.抗凝血薬療法の効果については意見の分かれるところであるが,黒岩1)は以下のようにまとめている.①急性期死亡率はわずかに低下する.②禁忌のない例で入院中に使用することは有効である.③血栓・塞栓症は有意に減少する.④退院後の長期療法の効果についてはほとんど認められない(彼らの自験例では,1年以内の死亡率はわずかに減少するとしている).

昇圧剤の使い方

著者: 三船順一郎

ページ範囲:P.1204 - P.1205

 心臓は全身臓器に動脈血を送り,これらを養う責任を負っている臓器である.このため,心筋梗塞に陥り傷ついた場合でも,なお働き続けなければならない状況におかれている.カテコラミンは,このようにできるだけ安静を保持すべき状態の心臓を,無理に働かせる傾向を有していることを念頭におくべきである.
 カテコラミン使用による心拍数,心収縮力増強,血圧上昇は,心筋酸素消費量を増し,梗塞部位拡大を発現する恐れがあるので,常に最低有効量の使用を心掛ける必要がある.心筋梗塞に主として使用されるカテコラミンを表に示した.一般的には,重症心不全や軽いショックにドブタミン,はっきりしたショックにはドーパミンを使用し,これらで血圧維持ができない高度のショックにはノルエピネフリンを併用するとよい1〜3).イソプロテレノールは頻脈,不整脈の副作用を有しており,高度の徐脈に際し一時的に使う以外は,心筋梗塞には用いられない.スワンガンツカテーテルは,血行動態モニターによるカテコラミンの適応決定,効果判定,薬剤注入ルートとして大変有用である.肺動脈楔入圧または拡張期圧が18mmHg以上で心拍出量が2.2l/min/m2以下の場合,カテコラミンを必要とすることが少なくない.

慢性期虚血性心疾患

血小板凝集抑制剤の使い方

著者: 橋本豊三

ページ範囲:P.1206 - P.1207

 慢性期虚血性心疾患を治療するうえで最も重要な終極的課題は,いかにして心筋梗塞の発症ないしは再発を予防するかにある.従来,冠動脈血栓は心筋梗塞の原因であるといわれてきたが,近年それはむしろ結果であるという考え方も出てきた.この点に関してはまだ最終的な結論は出ていないが,いずれにせよ,冠動脈血栓の予防が梗塞の発症防止ないしは梗塞巣の拡大防止に寄与することは十分に考えられることである.また血栓形成,とくに動脈血栓(白色血栓)の形成にあっては,血小板が中心的役割を演じていることは疑う余地がない.このような観点からしても,慢性期虚血性心疾患に血小板凝集抑制剤を投与することは,理論的に有意義と思われる.
 血小板凝集抑制剤として,実際に臨床的に用いられている薬物を以下に説明する.

抗高脂血症剤の使い方

著者: 大内尉義 ,   板倉弘重 ,   矢崎義雄 ,   高久史麿

ページ範囲:P.1209 - P.1212

高脂血症と冠動脈硬化との関連
 高脂血症は,虚血性心疾患(IHD)の主たる原因である冠動脈アテローム硬化の第1のrisk factorである.図に,冠動脈造影により冠動脈硬化の有無を確認した症例で,各リポ蛋白分画中の脂質を測定した当教室での成績1)を示す.冠動脈硬化を有する症例で,低比重リポ蛋白分画中のコレステロール(LDL-C)の増加,高比重リポ蛋白分画中のコレステロール(HDL-C),とくにその亜分画でHDL2-Cの低下が認められ,LDL-Cの増加とHDL2-Cの低下が冠動脈硬化と深い関連を有することがわかる.現在の高脂血症の治療は,LDL-Cを低下させ,HDL-C,とくにHDL2-Cを上昇させることが目標とされている.
 トリグリセリド(TG)には各リポ蛋白分画とも有意差は認められなかった.TGの増加が独立した冠動脈硬化のrisk factorであるか否かについて一定の結論は得られていないが,現在では否定的な見解が多い.しかし,一方でrisk factorとする意見も根強く,TGの低下をはかることも高脂血症治療の目標の1つとされる.

再発予防のためのβブロッカーの使い方

著者: 菱田仁

ページ範囲:P.1214 - P.1215

 慢性期虚血性心疾患の治療とは,狭心症や心筋梗塞の基盤となった冠動脈硬化症の進展の抑制と発症の予防を目的とするものであろう.冠動脈硬化症そのものに対しては,リスクファクターの排除が重要であり,高脂血症の治療はその中に含まれるであろう.一方,抗凝固療法は,心筋梗塞の発症に密接にかかわる血栓形成を予防しようとするものである.これらに対し,その機序は明らかでないが,βブロッカーが心筋梗塞後の再発や急死を減らすのに有効であることが最近の研究で証明され,大きな関心を集めている.
 βプロッカーの心筋梗塞後の再発や死亡に対する予防効果の研究は,1965年のSnowの指摘1)以来数多く行われてきたが,それらの結果は肯定的なもの,否定的なものとまちまちであった.その理由は,対象例数が十分でないことや,試験計画や分析法に問題があるためとされた.そこで最近,欧米において,2,3の大規模な無作為二重盲検試験が行われ,いずれもβブロッカーの有効性を証明する結果となった.

不整脈

抗不整脈薬の選択基準

著者: 飯沼宏之

ページ範囲:P.1217 - P.1219

 近年,頻拍性〜徐拍性不整脈に対し,電撃療法や心臓ペーシング療法が盛んに行われるようになった.しかし,従来の薬物療法も,その有効率に限界はあるものの,予防的使用が可能,高額な設備,機器を必要としない,どこの施設でも実施可能,などの点に特徴があり,今後もますます充実発展させなければならない治療法といえる.
 抗不整脈薬の具体的使用法については各種薬剤毎に後に詳述されるので,ここでは総論的に不整脈治療の原則を述べるとともに,不整脈の発生機序および抗不整脈薬の作用機序について触れ,さらに抗不整脈薬の選択について述べてみたい.

クラスⅠ抗不整脈薬の使い方

著者: 井上博

ページ範囲:P.1220 - P.1221

 Vaughan Williamsの分類1)のclass Ⅰの抗不整脈薬は,心筋細胞膜のfast Na channelを抑制する作用を有するもので,quinidine,procainamide(アミサリン®),disopyramide(リスモダン®),lidocaine,diphenylhydantoin(アレビアチン®)が含まれる.この他に本邦では市販されていないが,mexiletine,aprindineなどもclass Ⅰに属する.Class Ⅰはさらに,細胞の活動電位の持続時間を延長するもの(class IA)と短縮するもの(IB)に分けられ,quinidine,procainamide,disopyramideは前者に,lidocaine,diphenylhydantoin,mexiletine,aprindineが後者に属する.

クラスⅡ抗不整脈薬の使い方

著者: 野崎彰

ページ範囲:P.1222 - P.1224

 Vaughan Williamsによる抗不整脈薬分類1)のクラスIIは,交感神経β受容体遮断薬である.β遮断薬は不整脈の他に,狭心症や高血圧などにも用いられるが,本稿では抗不整脈薬としてのβ遮断薬について概論する.

クラスⅣ抗不整脈薬の使い方

著者: 新博次

ページ範囲:P.1226 - P.1228

クラスⅣ抗不整脈薬とは
 クラスⅣ抗不整脈薬とは,verapamilに代表されるごとく,Ca拮抗作用すなわち心筋細胞膜におけるslow channel(主にCa++イオンの通過によりslow inward currentを生ずるchannel)をブロックすることにより抗不整脈作用を,さらに血管拡張作用,降圧作用を有する薬剤である.
 Ca拮抗薬として現在わが国で用いられている薬剤としては,他にdiltiazem,nifedipine,nicardipineなどがある.このうちdiltiazemについてはverapamilとほぼ同等の抗不整脈作用を有するといわれている1,2)が,nifedipine,nicardipineのように通常使用量による血中濃度では抗不整脈作用を示さないものもある.

徐脈性不整脈薬の使い方

著者: 藤原秀臣

ページ範囲:P.1230 - P.1231

 一般に徐脈性不整脈に対する薬物療法への関心は必ずしも高くないといえよう.その理由は,徐脈性不整脈に対する有効な薬剤の種類は限られており,長期投与での効果にも限界があるからである.Adams-Stokes発作を伴う急性期には緊急に薬剤を静注法で用いることがあるが,ひき続き一時的ペースメーカを施行することが多い.また慢性期では,まったく薬剤が不要になるか無効になることが多く,長期投与例は少ない.徐脈性不整脈の治療薬剤は大きく分けて,交感神経刺激剤(β刺激剤)と副交感神経遮断剤とがあり,徐脈の成因によっても適応に若干の相違がある.本稿ではそのなかの代表的な薬剤について概要を述べる(表).

抗不整脈薬としてのジギタリスの使い方

著者: 板井勉

ページ範囲:P.1232 - P.1233

 ジギタリスは,一般にはその陽変力作用を目的に心不全治療薬として広く用いられ,本質的には抗不整脈剤ではない.しかし,本剤は以下に述べるごとき電気生理学的作用をも有しており,それゆえにいくつかのタイプの不整脈に対しては抗不整脈剤として使用される.

高血圧

降圧剤の選択基準

著者: 湯原幹男

ページ範囲:P.1234 - P.1235

 高血圧による諸臓器血管障害の進展が,降圧治療により予防され,死亡率を低下させうることが明らかとなり,降圧治療の重要性が増すとともに次々と新しい降圧剤が開発されてきている.高血圧の治療にあたっては,降圧剤の投与は長期にわたるものであるから,種々の降圧剤の特徴を考慮し,できるだけ副作用を少なくして,有効な降圧効果を得るようにすることが大切である.

降圧利尿剤の使い方

著者: 中山大典

ページ範囲:P.1236 - P.1237

 降圧利尿剤は,降圧剤としての使用経験も長く重要な位置を占めており,また降圧剤の第1選択薬と考えられている.
 大部分の降圧利尿剤は薬効が長いため,1日1回投与ですみ,長期の血圧コントロールが容易である.しかし近年,脂質代謝の異常が副作用として指摘され1),心血管合併症との兼ね合いから再検討が迫られている.

交感神経抑制剤の使い方

著者: 五味朋子

ページ範囲:P.1238 - P.1239

 約30年前,節遮断剤が降圧剤として臨床に応用されて以来,ローウォルフィア剤,中枢性降圧剤,α遮断剤,β遮断剤,α・β遮断剤など数多くの交感神経抑制剤が登場し,高血圧治療薬の中心的役割を演ずるようになってきている.ここでは,その各々についての1)薬理作用,2)副作用,3)適応,4)禁忌について述べる.なお,常用量は一括して表に示した.

血管拡張剤の使い方

著者: 湯原幹男

ページ範囲:P.1240 - P.1241

 末梢動脈を拡張し,総末梢抵抗を減じて降圧をもたらす血管拡張薬には,hydralazineに代表されるいわゆる血管拡張薬と,Ca拮抗剤がある.また,renin angiotensin system(RAS)の抑制剤の1つで変換酵素阻害剤のcaptoprilも広い意味の血管拡張薬であり,ここで一緒に述べることとする.

座談会

循環器薬の新しい使い方

著者: 岸田浩 ,   芹澤剛 ,   飯沼宏之 ,   村山正博

ページ範囲:P.1243 - P.1253

 村山(司会) 本日は「循環器薬の新しい使い方」というテーマで,最近の新しい薬の動向とか,古い薬でも基礎的ないろいろな実験データが出てきますと薬の考え方も変わってきますので,新しい使い方といった点から始まって,実地臨床家にとって薬をどのくらい知っていれば日常診療に間に合うかといったpracticalな問題,そして,どういう副作用に気をつけたらよいかということまで,幅広く循環器薬の使い方についてお話をうかがっていきたいと思います.
 なお,個々の薬については特集の各論文をお読みいただくとして,この座談会ではそういう原稿にはない,実地的な面,経験談,あるいはこれから考えていかなければいけないこと,などを中心に話を進めていきたいと思います.

Current topics

胃粘膜保護作用

著者: 小林絢三 ,   荒川哲男 ,   中村肇

ページ範囲:P.1292 - P.1302

 急性胃粘膜病変,ひいては消化性潰瘍の発生病因と関連して,胃粘膜防御機構の役割について多くの知見が得られている.
 もちろん,壁細胞上のH2受容体ならびに抗ムスカリン受容体など,酸分泌機序についての新しい解釈の進展も,この胃粘膜防御機構の解明を相対的に進めたことは否定できない.

グラフ 複合心エコー図法

後天性心疾患—弁膜症(2)

著者: 伊東紘一 ,   鈴木修

ページ範囲:P.1258 - P.1260

症例6 39歳,男性
 9歳のときにリウマチ熱に罹患,心雑音を指摘される.その後,運動時の息切れ,易疲労感を覚えるようになり,精査目的にて来院.聴診上,3LSBにて駆出性収縮期雑音および高調な拡張早期雑音を,心尖部では全収縮期雑音および僧帽弁開放音にひき続く拡張中期ランブルを認めた.CTR=65%,心電図にて心房細動ならびに左肥大(LVH)所見がみられた.

画像からみた鑑別診断(鼎談)

肝腫大とまぎらわしい脊椎骨骨巨細胞腫

著者: 田中照二 ,   関谷透 ,   川上憲司

ページ範囲:P.1272 - P.1282

症例
 患者 36歳,女性,主婦
 主訴 喘鳴,息切れ,腹部膨満感,浮腫.

胸部X線診断の基礎

撮り方と読み方(7)

著者: 新野稔

ページ範囲:P.1284 - P.1290

 前号の横隔膜につづき,今回は縦隔陰影について解説する.
 縦隔陰影
 解剖学的には,胸腔(cavum thoracis)を左右の胸腔に分ける正中部分の障壁であり,縦隔胸膜が境界として両側の縦隔に分けている.

演習

目でみるトレーニング

ページ範囲:P.1265 - P.1271

講座 図解病態のしくみ びまん性肺疾患・7

Sleep Apnea Syndrome

著者: 長尾光修 ,   堀江孝至

ページ範囲:P.1315 - P.1320

 Sleep Apnea Syndromeは,夜間睡眠時に反復して無呼吸発作をきたす症候群であり,近年多くの研究者の注目をあつめ膨大な研究成果が報告されている.この症候群は,しかし,びまん性肺疾患のテーマの中でとりあげることは適当ではないかもしれない.ただ,現在ホットな話題となっており,その理解が必要と思うので今回はSleep Apnea Syndromeをとりあげ,現時点で明らかとなっていることがらをまとめてみた.
 睡眠に関連する呼吸器疾患としてすぐ思い出されるのはPickwickian症候群であろう.この症候群の患者は肥満しており傾眠傾向が著しく,痙攣,チアノーゼ,周期性呼吸を認め,二次性多血症,右室肥大,右心不全などがみられる.このような傾眠をはじめとする諸症状は,肺胞低換気に伴う低酸素血症,高炭酸ガス血症の結果として起こると考えられていた,しかし,著しく肥満し傾眠傾向を示す患者でも覚醒時には低酸素血症や高炭酸ガス血症がみられず,また,夜間の無呼吸発作に伴って深い睡眠期が著しく減少している事実が指摘されている.このような事実から昼間みられる傾眠傾向は,夜間十分に深い睡眠がえられていないためであると考えられた.その後肥満と無呼吸との関連について数多くの研究報告が発表されている.その結果,睡眠時の無呼吸発作にとって肥満が必須条件ではないことが明らかとなっている.

Oncology・7

抗腫瘍剤—Ⅳ.アルカロイド系抗腫瘍剤(Plant Alkaloids)

著者: 北原光夫

ページ範囲:P.1323 - P.1327

 periwinkle plantから得られたvinca alkaloidsには,広く使われている2種類の抗腫瘍剤がある.vinblastine(VLB)とvincristine(VCR)である(図1).これらの抗腫瘍剤は,ホジキン病を含めたリンパ腫の治療,リンパ性および骨髄性白血病,小児固型癌などに使われてきた.

境界領域 転科のタイミング

急性心筋梗塞とその合併症

著者: 伴敏彦

ページ範囲:P.1304 - P.1307

 急性心筋梗塞症に対する内科治療の成績については,まずICUの普及によって不整脈死が著しく減少したことがあげられる.さらに最近では,発症早期にStreptokinaseあるいはUrokinaseを責任冠動脈に直接注入し,閉塞した冠動脈の再開通を行う,いわゆるpercutaneous transluminalcoronary recanalization(以下PTCRと略す)の導入により著しい治療成績の向上がみられるようになった1,2).しかし,このようなより積極的な内科治療が行われるにつれて,緊急ACバイパス手術を必要とする症例,あるいは再開通後の再閉塞をきたしやすいものに対するバイパス手術の必要性も認められるようになってきている.
 また,急性心筋梗塞の機械的合併症は,手術時期の問題はさておき,手術の絶対的適応であると言っても過言ではない.

ベッドサイド 臨床医のための臨床薬理学マニュアル

リチウム

著者: 辻本豪三 ,   越前宏俊 ,   石崎高志

ページ範囲:P.1308 - P.1311

 リチウムは現在,急性躁発作治療,また,くり返される躁うつ病の再燃予防に用いられる.この薬物はその使用に際し,血中濃度測定による治療の至適化が必要とされる1〜3).その理由は,(1)各患者で,その投与薬物量と薬理効果との関係において,個人間で,大きな"バラツキ"がある(interindividual variability).
(2)個々の患者自身における至適治療域が非常に狭い.そして,その中毒は容易に重篤な副作用をもたらす(intra individual therapeutic concentrationindex).

診療基本手技

—研修医のためのノート—入院時オーダーの出し方

著者: 西崎統

ページ範囲:P.1328 - P.1329

 臨床研修はたいてい病棟で入院患者を受持つことから始まる.病棟配属となったその日からその受持患者に対する医師としての医療業務が指導医,主治医の指導のもとに始まるわけである.
 患者が入院してくると,まず問診,診察し,そのあと入院時オーダーを出す.患者に関する一連の事項,検査,処置,投薬などすべてがこの医師のオーダーによって実施されるわけである.したがって,医師はオーダーを正確にしかもわかりやすくorder sheetに記載しなければならない.その習慣を臨床研修の初期に身につけておくことが大切である.

当直医のための救急手技・眼科系・1

眼科救急患者の実態

著者: 土坂寿行 ,   清水千尋

ページ範囲:P.1334 - P.1335

 当直医にとって専門外の患者が来院してきたさい,最も困惑することは,ある程度の診断が予想されても他の異常所見の見落とし,あるいは重症度の判別がつかないがために,救急でさらに専門医に委託すべき患者の選別に確信がもてないことであろう.しかし,実際には専門医に委託する患者の選別は,その当直医がおかれた環境によりさまざまである.電話一本で眼科医の往診または依頼が可能な病院では,重症患者は救急受診当日から専門医の診断のもとに適切な治療を開始すべきであるが,近隣に眼科を有さない当直医は,後日専門医の診療が受けられるまで,可能な範囲でできる限りの処置を行わなければならない.本稿で述べる処置内容は原則として近隣に依頼すべき眼科医がなく,翌日,眼科専門医を受診することを前提として記した.したがって,当日は当直医のみで診療にあたることになるが,現実に眼科領域の症状を訴えて救急外来を受診する患者の多くは,当直医の判断で処置が可能である.そこで,昭和57年4月から58年3月まで,1年間に当院の救急外来を受診し,始めに当直医が診療にあたった患者414名の内容を記すことにする.

新薬情報

メソトレキセート・ロイコボリン救援療法—(Methotrexate-Leucovorin Rescue Therapy)—制癌剤〔日本レダリー〕

著者: 水島裕

ページ範囲:P.1332 - P.1333

概略
 メソトレキセート・ロイコボリン救援療法(MTX・LV救援療法)は,1960年代の後半から米国で試みられた新しい療法である.すなわち,従来の投与量(1.25〜30mg/1日量)では効果が期待できなかったいくつかの腫瘍に対して,大量のメソトレキセート(30〜300mg/kg)を投与することにより腫瘍細胞を障害し,一方,正常細胞は,葉酸の活性型の1つであるロイコボリンを投与することにより解毒(救援)して副作用を減弱せしめる方法で,メソトレキセートのclinical pharmacologyの研究から考え出された興味ある療法である.

臨床メモ

リンパ節炎

著者: 北原光夫

ページ範囲:P.1314 - P.1314

 リンパ節腫脹は,さまざまな疾患によってひき起こされる症状であり,感染症もその1つの原因である.感染症にみられるリンパ節の腫脹は,単発的なもの,局所的に腫れるもの(regional lymphadenitis),あるいは全身性感染症の結果全身のリンパ節が腫れるものに分けることができる.
 急性単発的,あるいは局所的リンパ節炎で最も多くみられる部位は頚部リンパ節である.化膿性のリンパ節であると腫脹は3cm以上であり,圧痛と皮膚の発赤を伴っている.発熱はほとんどの例にみられる.原因菌として,group A溶連菌やブドウ球菌が大部分をしめる.しかし,化膿性リンパ節炎をみることは近年は稀で,むしろ非化膿性の原因菌によるものが多い.もちろんその大多数はウイルス性の疾患であり,いわゆるself-limitedである.こうしたウイルス性の頚部リンパ節炎は単なる咽頭炎,喉頭炎などに起こるもので,リンパ節腫脹のサイズもそれほど大きくならない.

面接法のポイント・7

面接の基礎(6)医療と面接

著者: 河野友信

ページ範囲:P.1340 - P.1341

1.医療と面接
 医療は面接に始まり面接に終る.どのような医療的なニードでクライエントが受診してくるにしろ,医療はまず医療従事者とクライエントないし,ときにはその関係者との出会いにおける面接から始まる.
 以下,医療における面接の基礎的な要件について述べる.

天地人

雑学の—断面

著者:

ページ範囲:P.1331 - P.1331

 佐藤一斎の「言志録」(31)に,「今人率(おおむ)ね多忙を説くも,その為す所を視るに,実事を整頓するは十に一,二,閑事を料理するは十に八,九.また閑事を認めて以て実事と為す.宜なり,その多忙なるや.有志の者,誤りてこの窠を踏むことなかれ」とある.岩波の「日本思想大系46」の「佐藤一斎,大塩中斎」の注によれば,「実事—大切な避けられない事.整頓—きちんとしとげるの意か.閑事—意味のない事.料理—処理する」と説明してある.
 こういう文を読むと,「超多忙」を理由に,この「天地人」の原稿依頼をおことわりすることはできなくなる.また,今日の医学が当面する危機を考えると,医学という私の専門領域以外の本を読み漁ることも「雑学」とはいえなくなる.

洋書紹介

—R. S. Blacklow 編—MacBryde's Signs and Symptoms(第6版)/—R. G. Petersdorf 他編—Harrison's Principles of lnternal Medicine(10th ed.)

著者: 小宮正文 ,   黒川清

ページ範囲:P.1342 - P.1343

症状・徴候から整理された内科書
 "MacBryde's Signs and Symptoms"が,RS. Blacklowを編者として,Lippincott出版社から刊行された.本書は,C. M. MacBrydeとR. S. Blacklowが刊行してきたSings and Symptomsの第VI版に相当するが,1973年にC. M. MacBrydeが死去されたため,その名誉を記念して"MacBryde's"の言葉が冠されている.第V版が刊行されたのは1970年であるから,13年目の改版になっている.
 患者が医師を訪れるのは,なんらかの症状を訴えてのことであるのが通常である.患者の訴える個々の症状が,おのおの特定の1個の疾患に結びつけば,症状すなわち疾病ということになって診断学も容易である.しかし,種々の疾患が同一の,あるいは類似した症状を結果するので,医師は患者の訴える症状と患者が示す理学的所見を総合して,たくさんある疾患の中から,患者の持っている疾患を正確に把握しなければならない.それには科学的に整理された知識を身につけていることが不可欠であるという見識が,初版以来の本書の基礎になっているように思われる.この見識が第Ⅵ版で具体的にどのような形で反映されているかということを,第20章チアノーゼ,第27章出血素因,第28章貧血,虚弱,蒼白を読んで検討してみた.

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外来診療Q&A

著者: 荒木五郎 ,   三條貞三

ページ範囲:P.1336 - P.1338

 Q 53歳,女.数年来の高血圧を放置,BP 170/110,55年7月RIND様の症状にて左不全麻痺となる.在宅にもウロキナーゼ投与,リハビリを行い3週にて歩行可能となる.脳梗塞と診断.58年5月再び左下肢が重く,記銘障害,意欲の低下がみられ入院.BP 156/98,CTでは右deep frontalにlowdensity areaがあり内包前脚に及ぶ.59年3月BP 144/90,CTR 48%,肝腎機能,心電図,正常範囲内.血清脂質はHDL 30(38〜75mg/dl),過酸化脂質3.1(3.5〜8.1nmol/ml)以外は正常.
 処方:ニカルジピン60mg,ジピリダモール150mg,ペントキシフィリン300mg

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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