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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻7号

1984年07月発行

文献概要

今月の主題 循環器薬の使い方 狭心症

亜硝酸塩の使い方

著者: 田辺晃久1

所属機関: 1東海大学医学部・第1内科

ページ範囲:P.1184 - P.1186

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 nitroglycerin(NTG)やamyl nitrite(亜硝酸アミル)などの亜硝酸薬が抗狭心症薬として使用されはじめたのは古く,19世紀後半といわれる.現在でもNTG錠は発作寛解の第1選択薬として使われることが多い.一方,近年狭心症においては発作の寛解のほかに発作の予防にも重点がおかれ,長時間持続作用性の亜硝酸薬が開発されるようになった.そのうちでもとくに,isosorbide dinitrate除法剤(フランドル®,ニトロールR®)やNTG皮膚貼付剤は1日1回あるいは1日数回の使用で,しばしば狭心症発作の回数,程度,持続時間などを著明に軽減させ,発作の予防に有用である.本稿では亜硝酸薬の作用機序,適応,使用法,副作用,禁忌を中心に述べ,これあ新製剤についても言及する.
 

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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