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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻7号

1984年07月発行

文献概要

今月の主題 循環器薬の使い方 狭心症

Ca拮抗剤の使い方

著者: 宗像一雄1

所属機関: 1日本医科大学・第1内科

ページ範囲:P.1188 - P.1190

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Ca拮抗剤とは
 興奮性細胞,つまり心筋細胞および血管平滑筋では,細胞の電気的興奮に際し,細胞外Caが"Caイオン特異性で膜電位依存性"のCaチャンネルを通り,細胞内に流入する(Ca電流).Ca拮抗剤とは,このCa電流を阻止または抑制する薬剤と定義される.このような作用を有する薬剤は,表11に示すように,4群に大別される.表1の5番目に挙げたものは,Ca拮抗剤ではないが,弱いながらもCa拮抗作用を有すると考えられているものの一部である.
 生体現象には,Ca電流以外にもCaイオンに関係したものが細胞内にも存在し,このような点に作用するとされる薬剤もあり,将来Ca拮抗剤の定義が拡大し,Ca拮抗剤もその作用機序により分類されるようになるかもしれない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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