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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻7号

1984年07月発行

文献概要

今月の主題 循環器薬の使い方 急性心筋梗塞

血栓溶解剤の使い方

著者: 二宮健次1 矢吹壮1

所属機関: 1東邦大学医学部・第3内科

ページ範囲:P.1199 - P.1201

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 急性心筋梗塞(acute myocardial infarction, AMI)とは,急激な冠動脈閉塞により,その閉塞部より末梢側への血流遮断が生じ,支配領域の心筋壊死が生じる現象であり,いくつかの原因があるが,高率に冠動脈内血栓が関与していることは明らかである1,2)
 近年,この治療法として,梗塞の進展を阻止し,心機能をよりよい状態に保つ目的で,急性心筋梗塞の早期に冠動脈内血栓溶解療法が行われるようになってきた3).血栓溶解剤としては諸外国では主にstrepto-kinase(SK)が使用されているが,わが国ではuro-kinase(UK)が使用されている.しかし,このUKの使用方法や使用量などについてはいまだ確立されておらず,現在多施設においていろいろ試みられている段階である4).そこで今回は,筆者らの施設において行っている方法について記す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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