文献詳細
文献概要
天地人
雑学の—断面
著者: 竹
所属機関:
ページ範囲:P.1331 - P.1331
文献購入ページに移動 佐藤一斎の「言志録」(31)に,「今人率(おおむ)ね多忙を説くも,その為す所を視るに,実事を整頓するは十に一,二,閑事を料理するは十に八,九.また閑事を認めて以て実事と為す.宜なり,その多忙なるや.有志の者,誤りてこの窠を踏むことなかれ」とある.岩波の「日本思想大系46」の「佐藤一斎,大塩中斎」の注によれば,「実事—大切な避けられない事.整頓—きちんとしとげるの意か.閑事—意味のない事.料理—処理する」と説明してある.
こういう文を読むと,「超多忙」を理由に,この「天地人」の原稿依頼をおことわりすることはできなくなる.また,今日の医学が当面する危機を考えると,医学という私の専門領域以外の本を読み漁ることも「雑学」とはいえなくなる.
こういう文を読むと,「超多忙」を理由に,この「天地人」の原稿依頼をおことわりすることはできなくなる.また,今日の医学が当面する危機を考えると,医学という私の専門領域以外の本を読み漁ることも「雑学」とはいえなくなる.
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