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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻7号

1984年07月発行

文献概要

当直医のための救急手技・眼科系・1

眼科救急患者の実態

著者: 土坂寿行1 清水千尋1

所属機関: 1旭中央病院・眼科

ページ範囲:P.1334 - P.1335

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 当直医にとって専門外の患者が来院してきたさい,最も困惑することは,ある程度の診断が予想されても他の異常所見の見落とし,あるいは重症度の判別がつかないがために,救急でさらに専門医に委託すべき患者の選別に確信がもてないことであろう.しかし,実際には専門医に委託する患者の選別は,その当直医がおかれた環境によりさまざまである.電話一本で眼科医の往診または依頼が可能な病院では,重症患者は救急受診当日から専門医の診断のもとに適切な治療を開始すべきであるが,近隣に眼科を有さない当直医は,後日専門医の診療が受けられるまで,可能な範囲でできる限りの処置を行わなければならない.本稿で述べる処置内容は原則として近隣に依頼すべき眼科医がなく,翌日,眼科専門医を受診することを前提として記した.したがって,当日は当直医のみで診療にあたることになるが,現実に眼科領域の症状を訴えて救急外来を受診する患者の多くは,当直医の判断で処置が可能である.そこで,昭和57年4月から58年3月まで,1年間に当院の救急外来を受診し,始めに当直医が診療にあたった患者414名の内容を記すことにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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