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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻8号

1984年08月発行

文献概要

今月の主題 下痢と腸疾患 下痢の病態生理

消化管運動と下痢

著者: 佐々木大輔1 吉田豊1

所属機関: 1弘前大学医学部・第1内科

ページ範囲:P.1362 - P.1363

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 下痢をもたらす疾患は数多い.下痢は単に消化器の疾患のみに伴うものでなく,全身的な疾患に伴うこともある.下痢の病態生理は原疾患の病態によって異なるが,下痢を伴う疾患の消化管運動の病態生理も,嚥下にはじまり排便に終わるまで消化管のそれぞれの部位によっても異なってくる.
 消化管運動の観察方法は,シネX線写真を用いた観察,X線非透過性マーカー,アイソトープあるいは呼気水素試験などを用いた腸管通過時間(transit time)の測定,腸管壁の平滑筋EMGおよび圧のセンサーやopen-ended tip法を用いた消化管内圧の測定などがなされている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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