文献詳細
文献概要
今月の主題 下痢と腸疾患 腸疾患と下痢
過敏性大腸症候群
著者: 棟方昭博1
所属機関: 1青森県立中央病院・内視鏡部
ページ範囲:P.1394 - P.1395
文献購入ページに移動 本症候群は従来irritable colon,spastic colon,mucous colitis,unstable colon,unhappy colon,functional colitis,functional diarrhea,catarticcolitis,membranous colitisなどの病名でいわれたもので,criteriaが定かでなかったが,炎症性疾患などを除外した機能性腸疾患として最近では概念が確立されてきた.欧米では消化器患者の1/3〜1/2を占めるといわれており1),本邦でも大腸疾患の40%前後を占めており,臨床の場でよく遭遇する疾患の一つであり,症状や治療への反応が多彩であるのは周知の事実である.
本症の呼称はIrritable Colon Syndrome(過敏性大腸症候群)といわれていたが,本症の症状が結腸に限らず小腸や食道,胃,十二指腸からも出現することがわかり,最近ではIrritable Bowel Syndrome(過敏性腸(管)症候群)やIrritable Gut Syndromeの診断名が用いられている.
本症の呼称はIrritable Colon Syndrome(過敏性大腸症候群)といわれていたが,本症の症状が結腸に限らず小腸や食道,胃,十二指腸からも出現することがわかり,最近ではIrritable Bowel Syndrome(過敏性腸(管)症候群)やIrritable Gut Syndromeの診断名が用いられている.
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