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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻8号

1984年08月発行

文献概要

当直医のための救急手技・眼科系・2

前眼部疾患の検査,処置

著者: 土坂寿行1 清水千尋1

所属機関: 1旭中央病院眼科

ページ範囲:P.1522 - P.1523

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 眼科領域の救急診療を行うに当たって,検査,処置の方法は当直医のおかれた環境により,さまざまである.眼科を有する病院では夜間でも必要な検査器械が備わっているが,極端な場合,ペンライト一つで診療に当たらねばならないこともあり得る.本稿では両者の場合を想定して,前眼部疾患の救急診療について記す.
 前眼部疾患の診療に当たっては細隙燈顕微鏡の他,視力測定器機,開瞼器,ブジー,涙洗針,点眼麻酔剤,フルオレス試験紙などが備わっていることが望ましい.細隙燈顕微鏡はスリット状の光を斜方向から前眼部にあて,これを顕微鏡で拡大して観察するものである.その検査範囲は図1に示す如く,眼瞼,結膜,角膜,前房,水晶体,および前部硝子体である.ペンライトで診療にあたる場台は詳細な所見はとれないが,検査の可能な範囲は細隙燈顕微鏡と同様である.では上述の組織別に,前号で記した当院の1年間の救急受診患者414名のうち,主に頻度の高い疾患について述べる.なお検査,処置にあたっては疼痛のため開瞼が困難なことが多く,この時は点眼麻酔を使用すると容易に行える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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