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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻9号

1984年09月発行

文献概要

今月の主題 膠原病—最新の知識 理解のための基礎知識

補体

著者: 稲田進一1

所属機関: 1藤田学園保健衛生大学・内科

ページ範囲:P.1538 - P.1540

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 生体は異物侵入,例えば細菌感染等があると,抗体を産生し,補体とともに防御反応を起こす.溶菌あるいは貪食細胞の補体レセプターを介した貪食等により生体から細菌を排除することになる.in vivoにおいて補体はきわめて重要な因子であるが,①免疫応答系に比し,特異性の低いこと,②補体系の活性化ならびに制御に関与する因子が多く複雑で難解と信じられたこと,等より論議の対象となりにくかった.しかし,近年補体学の進歩は目ざましく,補体の,①組織障害とのかかわり,②生体の防御機構としての側面,③免疫応答遺伝との関連等が明らかにされつつある.そこで以下膠原病における補体の役割を概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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