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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻9号

1984年09月発行

今月の主題 膠原病—最新の知識

診断・治療

Sjögren症候群

著者: 山県元1

所属機関: 1国立霞ヶ浦病院・内科

ページ範囲:P.1576 - P.1577

文献概要

 シェーグレン症候群(Sjs)は,1933年Henrik Sjögrenにより報告された,涙腺と唾液腺の分泌低下を特徴とする慢性炎症性疾患である.RA, SLEなどの結合織疾患の他,慢性甲状腺炎,原発性胆汁性肝硬変症など,自己免疫疾患を合併することが多く,各種の自己抗体が血中に検出されることから,自己免疫疾患としても分類されている(表1).一方,近年,本症の基本的な病態が系統的な外分泌の炎症として理解されるようになってきており,そのため,外分泌腺の分泌低下のみ認められる乾燥症候群(sicca complex)を中心に,リンパ網内系組織,腎,筋,肺などのリンパ球浸潤を主体とする病変(腺外症状)を伴う症例,さらにわが国では稀な悪性リンパ腫合併例,また結合織疾患を伴う例と,分けられるようになった.以下乾燥症状を中心に述べることとする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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