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文献詳細

雑誌文献

medicina21巻9号

1984年09月発行

今月の主題 膠原病—最新の知識

座談会

膠原病をめぐる諸問題

著者: 谷本潔昭1 原まさ子2 奥平邦雄3 秋月正史4

所属機関: 1東京大学医学部・物療内科 2防衛医科大学・第1内科 3国立相模原病院・内科 4慶応義塾大学医学部・内科

ページ範囲:P.1591 - P.1600

文献概要

 秋月 膠原病が提唱されてからそろそろ50年ぐらいになります.この間に誤診の原因となるなどかえってマイナスになったとする考えもありました.しかし実際の臨床では非常に定着した言葉になり,臨床家にとり,また研究者にとっても有用な情報を提供してきたと考えております.
 Klempererは膠原病は女子に多いことより,アレルギーではないのではないかと教えました.しかしその後基礎の生物学,とくに免疫学が進歩して,臨床の観察と結びつき,生体に不利益な免疫反応が膠原病の組織障害をひき起こすことが明らかになりつつあります.病因の追求,診断に最近の免疫学の進歩が大きな貢献をしてきたわけであります.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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