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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻1号

1985年01月発行

文献概要

今月の主題 心不全診療の動向 心不全の治療法—適応と使用上の注意

カテコールアミン

著者: 松村研二1

所属機関: 1東京女子医科大学付属日本心臓血圧研究所・内科

ページ範囲:P.40 - P.41

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 心不全の治療薬としては,ジギタリス,利尿剤などがいままで一般に使用されてきた.しかし,心筋梗塞,弁膜症,心筋症などの基礎心疾患のある重症心不全例には,これらの治療薬では不十分で,心不全のコントロール不能のことも多かった.とくに,心機能が極端に悪く,ポンプ機能として低下が著しい低心拍出状態の場合には,心収縮力増強剤が必要となる,このため,種々の薬剤が開発され使用されるようになった.
 カテコールアミン剤,とくにドパミン,ドブタミンは,心収縮力増強作用が強く,かつ血圧,心拍数をあまり変化させないという利点があり,近年,多く使用されるようになった.心不全の治療薬としてのカテコールアミンには,ドパミン,ドブタミン,ノルエピネフリン,イソプロテレノールなどがあり,それぞれ作用機序が異なり,それぞれの薬剤の特徴となっている.以下に述べるように,治療目的と薬剤の作用機序をよく考え,使用剤と使用量を決めることが大切である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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