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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻1号

1985年01月発行

文献概要

今月の主題 心不全診療の動向 心不全の治療法—適応と使用上の注意

心筋代謝賦活薬

著者: 矢崎義雄1

所属機関: 1東京大学医学部・第3内科

ページ範囲:P.54 - P.55

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 心筋代謝賦活薬は,心筋の代謝障害を是正して心機能低下を抑制することを目的に開発された薬物である.従来の心不全治療薬と異なり,代謝レベルから改善しようとする新しい観点に立つものであって,エネルギー消費の大きな心筋でその効果が注目される.しかし,不全心筋における代謝障害は多岐にわたるものであり,これを薬理学的に改善することは困難なことから,その効果は必ずしも期待通りに得られるものではない.したがって,臨床的評価も多くは未だ確立されておらず,現時点で実際の使用法など論ずるにはまだ時期尚早の観がある.そこで本稿では,心筋代謝賦活薬の心不全治療薬としての適応と限界について,心筋代謝の生化学的な考察および臨床的知見に基づきながら解説したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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