icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina22巻1号

1985年01月発行

文献概要

今月の主題 心不全診療の動向 特異性のある心不全の診断と治療

肺性心

著者: 半田俊之介1 宮森亮子1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部・内科呼吸循環科

ページ範囲:P.74 - P.75

文献購入ページに移動
 心不全は慢性肺性心の終末像である(図).臨床の場では肺性心の心不全は,右心機能の低下による心拍出量の減少ないし心拍出予備能の低下,および右室拡張末期圧,静脈圧の上昇による諸症状として捉えることができる.すなわち易疲労性,労作に伴う動悸,下肢から始まる浮腫などが問題となる他,循環動態,血液ガス異常の増悪に伴う心房性,心室性の不整脈のみられることもある.
  肺性心の心不全が特異的な点は,肺性心の原因となっている呼吸器系の疾患の種類により,右心負荷の様相が多様なことである、肺の基本的な3つの機能は換気,ガス交換,および肺循環である.当然のことであるが疾患によって,これらの機能の障害の程度,組み合わせ,可逆性の有無などは異なる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら