icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina22巻1号

1985年01月発行

グラフ 胸部X線診断の基礎

撮り方と読み方(13)

著者: 新野稔1

所属機関: 1放射線科新野医院

ページ範囲:P.122 - P.127

文献概要

気管支名および記号について
 気管支の名称は,昭和26年気管支命名委員会により命名されている.肺区域の命名は,Jackson CL & Huber JFによって,1943年に提唱され,1945年Boyden,1951年Zenker Rによって改訂されたが,本邦においては上記の気管支命名委員会に従っている.
 それによると,肺区域・SはSegment(表1),区域気管支・Bはsegmental Bronchus(表2),区域肺動脈・Aはsegmental pulmonary Artery(表3),区域肺静脈・Vはsegmental pulmonary Vein(表4)とそれぞれの頭文字を大文字で表し,気管支が分岐する順に従い,上部から1〜10までの番号が付せられ,区域の次の単位を亜区域subsegmentとし,上部(a)から下部(b)へ,後方(a)から前方(b)へ,外側(a)から内側(b)に,上下関係,前後関係,内外関係の順に従い,a,b,cの符号がつけられている、亜区域の次は亜亜区域の次元とされ,亜亜区域をi,ii,iiiで,次の次元をα,β,γで記載し,i,iiおよびα,βは原則として後方から前方へ,外側から内側へと順番に符号がつけられている.例外として左上区前枝において,外側枝a,前枝b,上枝cと命名されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら