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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻1号

1985年01月発行

Current topics

PTCRとPTCA(1)—冠動脈血栓溶解療法(PTCR)

著者: 延吉正清1

所属機関: 1小倉記念病院・循環器科

ページ範囲:P.130 - P.138

文献概要

 PTCRとは,percutaneous transluminal coronary recanalizationの略であり,急性心筋梗塞患者に対し,責任冠動脈を非開胸的に再疎通させる方法をいう.通常は,血栓溶解剤であるstreptokinaseやurokinaseを用いて,再疎通を起こす方法である.Rentrop1)が1979年に,急性心筋梗塞症患者に対して,streptokinaseの冠動脈内注入により再疎通に成功し,その後広く世界2〜3)に普及し,本邦4〜10)においてもこの血栓溶解療法は広く普及している.亜硝酸剤であるnitroglycerinやisosorbide dinitrate4)(ISDN)の冠動脈内注入,また,次号で述べるballoon catheterによる急性心筋梗塞症患者の閉塞冠動脈拡張は広い意味ではPTCRに入るが,通常はPTCAに入れている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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