medicina22巻1号

1985年01月発行

当直医のための救急手技・外科・1

創傷処置・胸部外傷

著者： 若山達郎¹

所属機関： ¹旭中央病院・外科

ページ範囲：P.178 - P.179

　昭和58年8月1日から昭和59年7月31日までの1年間に，当院の救急外来を受診した患者16,164名中，外科扱いとされた患者は871名（5.5％）である．その内訳は表1のごとくであるが，即入院を要した患者は871名中207名（23.8％），入院後手術を要した患者は111名（12.8％）である．
　外科領域において頻度の高い疾患群としては，創傷，胸部および腹部外傷，急性腹症が挙げられる．今回は創傷処置法，および胸部外傷の診断と初療について述べてみたい．