icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina22巻10号

1985年10月発行

今月の主題 腎疾患—最近の展開とトピックス

糸球体腎炎:臨床と診断

膜性腎症

著者: 西忠博1

所属機関: 1東京大学医学部・第1内科

ページ範囲:P.1740 - P.1742

文献概要

定義
 膜性腎症(membranous nephropathy,以下MN)は糸球体基底膜(GBM)上皮下に広汎に(diffuse and global),免疫複合体(immune complex,以下IC)と思われる沈着物が存在することを形態的な特徴とする糸球体腎症であり,多くはネフローゼ症候群を呈する.MNの大部分(約70%)は,その病因がまったく不明で特発性(idiopathic)と呼ばれる.残りの約30%は多くの疾患や病態と関連して発現し,二次性(secondary)と呼ばれる(表)2)
 ただし二次性のMNでも沈着しているICの抗原が同定されているもの(たとえばHBe-Ag,DNA)は例外的で,多くは推定によっている.以下,特発性のMNについて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら