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今月の主題 腎疾患—最近の展開とトピックス 尿細管疾患:病態生理に関する進歩
Bartter症候群
著者: 藤田敏郎1
所属機関: 1筑波大学・臨床医学系内科
ページ範囲:P.1768 - P.1769
文献購入ページに移動Bartter症候群は,二次性アルドステロン症の1つであり,アルドステロンの産生増加によって低K血症を呈する症候群である.一般に,二次性アルドステロン症は,浮腫や腹水を伴う疾患や,腎血管性高血圧症のような高血圧を伴うものが大部分を占めるが,Bartter症候群は浮腫も高血圧もないのに,レニン・アンジオテンシン・アルドステロン(R-A-A)系の亢進があるという点で,きわめて特異な疾患であるといえる.
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