文献詳細
文献概要
診療基本手技
直腸診—前立腺の触診
著者: 永田幹男1 西崎統2
所属機関: 1聖路加国際病院・泌尿器科 2聖路加国際病院・内科
ページ範囲:P.1902 - P.1903
文献購入ページに移動近年,高齢化社会の到来によって老人性前立腺疾患が明らかに増加している.また前立腺炎などの患者も多く,前立腺疾患に対して関心が高まっている.前立腺疾患は問診と直腸内診によってある程度まで診断は可能である.熟練した泌尿器科医は直腸診で前立腺癌を60%診断できるといわれている.一般の臨床医ではまだ直腸診をやらないことが多く,残念ながら知識は満足ではない.
今回は直腸診—とくに前立腺疾患—について述べる.直腸診はどこでも簡単に行うことができて前立腺を触知する唯一の方法である.
掲載誌情報