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文献概要
今月の主題 生体防御と感染症 貪食細胞の機能
遊走能
著者: 安倍千之1
所属機関: 1順天堂大学医学部・内科(膠原病)
ページ範囲:P.1930 - P.1932
文献購入ページに移動 貪食細胞は普通の状態でもあらゆる方向に動いている(random movement).その速度は約10μm/分であり,この運動性をchemokinesisと呼ぶ.種々の化学物,遊走因子chemotactic factorに出会うと,その因子に向って直線的に移動する.このような能力を遊走能chemotaxisと呼ぶ.直線運動の原動力となるのはレセプターによる遊走因子の濃度差の認識機序による1).好中球,好酸球,マクロファージの遊走能に焦点を絞って論を進めたい.
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