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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻11号

1985年11月発行

文献概要

今月の主題 生体防御と感染症 免疫機能

T細胞

著者: 横田俊平1

所属機関: 1横浜市立大学医学部・小児科

ページ範囲:P.1939 - P.1943

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 免疫応答系は,多様な免疫担当細胞の細胞間相互作用,液性因子とそのレセプターとの反応系より成立しているが,免疫応答性の統御にはT細胞が中心的役割を演じていることが知られている.T細胞はいくつかの機能的サブセットに分けられるが,このサブセットは膜表面抗原により分類が可能である(表).このT細胞の特異的抗原刺激に対する免疫応答は,膜表面のレセプター(T細胞抗原レセプター)で抗原だけでなく自己の主要組織適合遺伝子複合体(major histocompatibilitycomplex;MHC)の遺伝子産物をともに認識することから始まり,B細胞において膜型免疫グロブリン分子が抗原レセプターとして機能するのと対照的である1).抗原と自己MHC分子とを認識したT細胞クローンは効率よく増殖・分化するが,この機能をT細胞増殖因子;interleukin-2(IL-2)が担っている.
 本稿では,T細胞における抗原認識機構とT細胞抗原レセプターの遺伝子構成について,またT細胞の増殖・分化におけるIL-2およびIL-2レセプターについて最近の知見をまとめる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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