文献詳細
文献概要
今月の主題 生体防御と感染症 免疫機能
補体の働き
著者: 行山康1
所属機関: 1東京大学医学部・物療内科
ページ範囲:P.1948 - P.1950
文献購入ページに移動 補体の生体内での役割は,主に感染防御と炎症反応に作用することであり,広い意味で生体の恒常性維持に役立っていると考えられる.
感染防御における補体作用は外来微生物に対して好中球,マクロファージが貪食することを促進する反応と,補体による殺菌反応の2つに大別される.さらに抗体の存在の有無,補体の反応系路の違いなどによって補体の生体防御作用の反応機構は微妙に異なってくる.一般にグラム陽性菌は免疫貪食反応によって処理され,グラム陰性菌は補体による殺菌反応を受けるとされている.
感染防御における補体作用は外来微生物に対して好中球,マクロファージが貪食することを促進する反応と,補体による殺菌反応の2つに大別される.さらに抗体の存在の有無,補体の反応系路の違いなどによって補体の生体防御作用の反応機構は微妙に異なってくる.一般にグラム陽性菌は免疫貪食反応によって処理され,グラム陰性菌は補体による殺菌反応を受けるとされている.
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