文献詳細
文献概要
今月の主題 生体防御と感染症 日和見感染症
軟部組織の感染症
著者: 渡辺一功1
所属機関: 1順天堂大学医学部・内科(感染症)
ページ範囲:P.1988 - P.1990
文献購入ページに移動 軟部組織とは皮膚,皮下組織,筋膜,筋肉を含めたものであるが,軟部組織の感染症を記述するにあたり,主に皮膚病変を中心に述べていくことにする.
皮膚は一般に細菌の侵入に対して抵抗力をもっている.皮膚表面に到達した微生物に対して生体はまず皮膚表面における非特異的因子により防御を行うが,この防御機構が破られ,微生物が真皮に達すると,種々の特異的,非特異的防御因子を動員してその排除が行われる.皮膚表面の防御機構としては表皮角層のバリアー,角層の剥離,乾燥,皮脂由来の不飽和脂肪酸,リゾチームなどがあり,非病原性細菌による細菌干渉現象(bacterial interference)も病原性細菌の増殖を抑制している.
皮膚は一般に細菌の侵入に対して抵抗力をもっている.皮膚表面に到達した微生物に対して生体はまず皮膚表面における非特異的因子により防御を行うが,この防御機構が破られ,微生物が真皮に達すると,種々の特異的,非特異的防御因子を動員してその排除が行われる.皮膚表面の防御機構としては表皮角層のバリアー,角層の剥離,乾燥,皮脂由来の不飽和脂肪酸,リゾチームなどがあり,非病原性細菌による細菌干渉現象(bacterial interference)も病原性細菌の増殖を抑制している.
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