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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻11号

1985年11月発行

今月の主題 生体防御と感染症

よくみられる免疫機能低下状態と感染症

アルコールと感染症

著者: 相澤好治1

所属機関: 1北里大学医学部・衛生学公衆衛生学

ページ範囲:P.2006 - P.2009

文献概要

 アルコール中毒者で重症感染症に罹患しやすいことは,古くから観察されている.しかし,アルコール摂取と易感染性についての明確な関係を示す実験的,あるいは臨床的知見はきわめて乏しい.これは,アルコール自体の生体防御機構への影響を,アルコール中毒に伴うことの多い肝硬変症,栄養不良,意識異常などの合併症の影響から分離することができないためと思われる.またアルコール中毒者の生活環境,ライフスタイル,衛生学的諸因子は健常者とかなり異なることが想像できるので,臨床医学的あるいは疫学的調査結果の解釈には慎重にならざるをえない1)
 本文では,それらの因子を考慮しつつ易感染性の機序を考察し,さらにアルコール中毒者で罹りやすい感染症について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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