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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻12号

1985年12月発行

文献概要

臨時増刊特集 エコー法の現況 Ⅱ 診断と治療への応用 B 腹部エコー法

33.胆嚢疾患—良性腫瘍

著者: 北村次男1 田中幸子1 山本貴代美1

所属機関: 1大阪府立成人病センター・第2部超音波研究室

ページ範囲:P.2290 - P.2293

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検査の手順とポイント
 ①装置簡便なreal-time装置なら,それぞれに多少の工夫を加えることにより,ほぼ満足できる結果が得られる.最も一般的なリニア型では,腹壁に接する面が比較的大きな,胆嚢体部から底部にかけて,その前壁の診断に便利である.セクタ型は,腹壁と直角方向となる胆嚢底の一部が死角となるリニア型の不利領域を補うことができる.コンベックス型はリニアとセクタを合わせたような良さがある.セクタ型では肋間で肋骨と直角方向の観察ができるという長所もあるが,胆嚢全体を観察するには,通常の方法では探触子面の長さがリニアのそれに比較して絶対的に短いので,不完全となりかねない.
 ②coupling media 胆嚢を観察するために利用する体表はそれほど広くはないので,いわゆる超音波ゼリーでよいが,少し長くなるような場合を考えると,まず乾燥することのない温めたオリーブ油が便利である.その特有な香りに過敏な方も稀にある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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