文献詳細
文献概要
今月の主題 めまいの臨床 めまい・平衡障害の診断
眼振の検査法
著者: 徳増厚二1
所属機関: 1北里大学医学部・耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.2568 - P.2571
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自動的,反射的に持続する律動的な眼球の往復運動(to and fro eye movement)を一般に眼振(nystagmus)という.眼球の偏位を緩徐相,戻りを急速相として区別できる衝動性眼振(jerky nystagmus)に対して,正弦波様の往復運動を振子様眼振(pendular nystagmus)と呼ぶ.
往復運動の方向が左右,上下の場合をそれぞれ水平性,垂直性とし,視軸のまわりの回転を回旋性という。衝動性眼振では急速相の向かう方向で,右向き,上眼瞼向き,時計まわりなどと呼ぶ。
眼振検査では眼振波形,方向,振幅,頻度,リズムを観察し,頭位による誘発や,半規管刺激による眼振では眼振出現までの潜時,眼振持続時間,随伴するめまいを調べる.眼振緩徐相速度は眼振の強さの重要なパラメータである.
自動的,反射的に持続する律動的な眼球の往復運動(to and fro eye movement)を一般に眼振(nystagmus)という.眼球の偏位を緩徐相,戻りを急速相として区別できる衝動性眼振(jerky nystagmus)に対して,正弦波様の往復運動を振子様眼振(pendular nystagmus)と呼ぶ.
往復運動の方向が左右,上下の場合をそれぞれ水平性,垂直性とし,視軸のまわりの回転を回旋性という。衝動性眼振では急速相の向かう方向で,右向き,上眼瞼向き,時計まわりなどと呼ぶ。
眼振検査では眼振波形,方向,振幅,頻度,リズムを観察し,頭位による誘発や,半規管刺激による眼振では眼振出現までの潜時,眼振持続時間,随伴するめまいを調べる.眼振緩徐相速度は眼振の強さの重要なパラメータである.
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